データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

データ復旧コラム

記録メディアの交換タイミング

SDカードやUSBメモリなどの記録メディアは、一見すると半永久的に使用できるように見えますが、一般的な電化製品と同様に消耗品です。しかし記録メディアの場合、電球や電池のように完全に使い切った上で新しい製品に取り換えるというわけにはいきません。壊れる前に交換をしておきたいものです。

例えば自動車のタイヤでは一般的に使用開始から3年以上、もしくは3万キロ以上の走行というのが交換目安とされていますが、それ以上に、目に見えて擦り減ってきますので、ガソリンを入れる時等に交換のアドバイスをもらうこともあるでしょう。
フラッシュメモリも実は仕組み的にはタイヤと同様に擦り減る感じで消耗はしていくのですが、あくまでも電子的な話なので目でみてわかるものではありません。
■最新のフラッシュメモリ(USBメモリ、SDカード、SSDなど)について
またこういったフラッシュメモリの特性上の寿命については、実際の製品としての寿命よりは非常に長く、経験測上からの製品寿命となると数年程度とされており、1~3年ぐらいから故障率があがっていくと言われています。
そのため交換の目安をルールとして作っておくことがお勧めになります。
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1.容量がいっぱいになったとき
これが一番わかりやすいタイミングでしょう。不要なデータを削除、整理しなおしてギリギリまで使いきるのではなく、いっぱいになったらその時点でバックアップをとってサイズの大きい製品に買い替えましょう。

2.時間で決める
使用頻度に応じて1年~2年置きに買い替えるスケジュールを作っておくのもおすすめです。バックアップ用途で頻繁に使うものでもないということなら期間はもう少し長めでもいいでしょう。

3.エラーが発生したり修復を促されたりしたとき
Windowsマシンでよくみられる、PCに記録メディアを接続した際に「チェックディスク」などの修復を促されるケースがあります。特に致命的なトラブルでないことが大半ですが、まれにデータが丸ごと消失することもあるので対応には注意が必要です。
■チェックディスク
偶々のエラーなのか前兆的な意味でのトラブルなのかをその時点で判断することは非常に困難です。そのため少しでも動作に不安を感じるようなことが発生したら、念のために交換しておくというのもお勧めになります。

以上はいわゆる「予防交換」という性質が強いものになりますが、備えを十分に行ったとしても、データ損失のリスクを完全に排除することは難しいです。
メモリの破損やデータの損失などのトラブルが発生した際は、データレスキューセンターにお気軽にご相談ください。

■メディア解説
■データ復旧事例
■データ保護ノススメ
■データバックアップ入門
■HDD・USBメモリ・SDカードの障害事例とその対策
■データ消失を回避する方法

最新のWindows Update「Windows Autopatch」

パソコン上で「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」という表示を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。MicrosoftはWindowsのプログラムやセキュリティを最新の状態に保つため、定期的に修正プログラムを配信しており、ユーザー側はこの修正プログラムをタイミングにあわせて手動でもしくは自動で適用することが推奨されています。
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適切に対応がされていれば通常はどのパソコンも最新の状態に保たれているはずですが、実際には何らかの事情で後回しにされていたり、また特定のソフトウェアの問題でアップデートがしたくてもできなかったりなど、更新が行われていないことがあります。また過去にはこのアップデートの不具合によりパソコンが起動しなくなったなどのアクシデントが発生したこともあり、ネガティブな印象を持っているユーザーも少なからずいるようです。.

今回ご紹介する「Windows Autopatch」は「Windows Enterprise E3」以上のライセンスを有した法人ユーザーに向けた限られた範囲ではありますが、2022年7月の正式リリースが予定されている「Windows」および「Office」の自動アップデートとその管理を行うためのサービスです。
企業では従業員が使用しているパソコンの状態を全て最新に保つというのは、管理者にとって非常に大変な作業になります。またある程度様子見をしながらアップデートをしていきたいということから、このWindows Autopatchでは、アップデータをあてる社内のパソコンを大きく4種類に分け、まずは最少の範囲で更新を適用し、問題なければ次の範囲へ適用するというステップを踏む仕組みが導入されています。
Microsoftは、公式のブログ上で「このサービスにより、登録されたエンドポイント上のWindowsやOfficeソフトウェアを、追加コストなしに、かつ自動的に最新の状態に保てるようになる。このため、IT管理者はさらなる時間とリソースを価値の向上に振り向けられるようになる。」とコメントしています。

最近ではアップデートプログラムで不具合が発生するというケースは減ったように思われますが、例えば更新中に停電やハードディスクなどの異常が原因で、正常に完了しなかったりすることもあります。そうなると、保存していたデータが破損・消失したり、パソコンが起動しなくなったりするという事例は少なくありません。大事なデータがなくなってしまわないよう、アップデータの前にはデータのバックアップを行うことをお勧めいたします。
もし万が一、データが消えてしまったりパソコンが起動しなくなったりした場合には、慌てずにぜひ一度ご相談ください。
■データ保護ノススメ
■データバックアップ入門
■データ復旧事例

HDDの寿命は何年?

HDDの寿命は大体3~5年程度というのが、よくユーザー向けに目安として案内される数字です。
一般的にHDDのような工業製品は、故障率曲線(バスタブ曲線)に従うとされています。時間経過と故障率の変化する様子を示したグラフのことで、Uの字とVの字の中間のようなバスタブ(浴槽)の断面を模した曲線になります。
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出展:バスタブ曲線(故障率曲線)とは|工業用語集|サポート情報|福田交易株式会社

初期故障期:使用開始から数か月以内の時期。最初は高い故障率が急速に下がっていきます。初期不良やそれに類する問題が部品内にある場合、それらが不具合として表面化するので開始直後は故障の可能性が特に高い時期とされています。
偶発故障期:そこから数年の時期。高い故障率はある値まで下がると、ほぼ一定になります。故障は出ても偶発的な理由によるものになり、安定稼働するようになります。いわゆる故障率というと通常はこの期間の数字で、HDDの場合では、24時間連続稼働前提で、年間故障率「AFR(Annualized Failure Rate)」が0.4%~0.9%程度とされています。
摩耗故障期:一定期間を過ぎると故障率が急激に上昇していきます。部品単位の劣化・摩耗が出始めるためとされています。この一定期間の目安が3年や5年という数字で、これがいわゆる寿命として案内される数字になります。

ただしこれらの数字はあくまでも理論値です。実測での故障率も参考になるデータがいくつか公表されています。
■BACKBLAZE
バックアップ用途に特化したオンラインストレージの会社で20万台以上のHDDの故障率などをまとめたレポートを定期的に公開してくれています。
下記が2021年の年間レポートになります。
■Backblaze Drive Stats for 2021
年間故障率を過去の推移も含めてまとめると、2019年が1.89%、2020年は0.93%、2021年は1.01%となります。大雑把にまとめると1年間使い続けると1~2%の確率で壊れるという結果で、理論値よりは若干高めになります。
そして興味深いことに、近年の傾向としては、故障率がバスタブ曲線を描かなくなったとのことです。初期故障期がなく、最初から偶発故障期で、4~6年以降から摩耗故障期となるようです。初期故障期がなくなってきたのは、おそらく部品の精度やチェック体制なども含めた品質が向上してきたためと思われます。
そして結論としては、(24時間連続稼働の場合)6年9か月を超えると2台のうち1台はほぼ故障するという分析を出しています。ただしこれらはあくまでもデータセンター内での使用で、一般ユーザーの使用環境とは大きく異なるので注意は必要です。

データレスキューセンターでは、様々な理由により故障してしまったHDDからのデータ復旧に対応しております。お困りの際はお気軽にご相談ください。
■HDDのデータ復旧事例
■HDDからカチカチ等の異音がしたら
■外付けHDDが認識しない原因と対処方法
■NAS(LinkStation/TeraStation)にアクセスできない、つながらない原因と対処方法
■HDDの主要メーカーとグレードの特徴

マルウェア「Emotet(エモテット)」の脅威

「Emotet」とは、2019年に流行したマルウェアで、感染するとなりすましメールを送信し、添付ファイルやURLによりランサムウェア等への感染、個人情報の流出などを引き起こします。
感染力の高さから世界中で大きな被害を生んでいましたが、2021年1月にEUROPOL(欧州刑事警察機構)やEUROJUST(欧州司法機構)などの機関の共同捜査により、遠隔操作に使われていた主要サーバーの停止や、逆にサーバーを利用して自壊するプログラムに書き換えることで無害化させることに成功し、「Emotet」の被害は終息していきました。
■サイバー犯罪の根本解決:EUROPOLによるEMOTETテイクダウン
しかし2021年11月頃から再流行が始まり現在では、2020年の流行時の5倍以上の感染が確認されています。日本でも多数の企業や団体が感染し業務が一時停止となり謝罪発表を行ったり、感染を広めないよう注意喚起を行ったりしています。
■Emotet感染拡大、日本気象協会や行政書士法人はじめ全19件の法人・団体で注意喚起
■マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起
「Emotet」の怖いところは、その感染力の高さです。ちょうど新型コロナのオミクロン株のように従来のマルウェアの中でも飛びぬけて感染力が高いとされています。
「Emotet」は主にメールで感染します。一目で怪しさを感じ取れる芸能人を騙ったり、誤送信や、何かの当選を装ったりするのではなく、実際にメールでやり取りをしている相手に、やり取りをしたメールの名前や内容を使用して送信するため、受信者がスパムメールと思わずに添付ファイルやURLを簡単にクリックしてしまい、感染が拡大しているようです。
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■「Emotet(エモテット)」と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて
またネットワーク内の他の端末にもすぐに感染を広げる機能を持ち、頻繁に自身でアップデートも繰り返すため、一つでも入り込んでしまったら組織内で爆発的に広まり対応も難しくなるという特徴があります。
■マルウェア「Emotet(エモテット)」の脅威を分かりやすく解説
対策としてはまずはウイルス対策ソフトの導入と、OSセキュリティパッチを最新の状態にすること、添付ファイルやURLにうかつ開かないようにするなど当たり前の手法になります。感染のリスクを完全に無くすことはできないので、重要なデータのバックアップを取っておくことなども必要でしょう。
なおもし、ウイルスに感染してパソコンが起動できなくなった場合等は、弊社にご連絡いただければ大事なデータを取り出してお渡しすることも可能でございますので、お気軽にご相談ください。
■コンピュータウイルスの歴史
■コンピュータウイルスと対策ソフト
■バックアップ入門
■データ復旧の事例

Windows8のサポート終了

Windows7のサポート終了は2020年1月でしたが、今度はWindows8.1のサポート期限が近付いてきました。Windows8.1の延長サポート対応も2023年1月10日についに終了します。
サポートが打ち切られると「仕様変更や新機能のリクエスト、セキュリティの更新プログラム、無償 / 有償サポートなど、マイクロソフトが提供する重要な更新を含むすべてのサポート」が終了することになります。
■ご存じですか OS にはサポート期限があります!
ユーザーにとっての大きな問題はセキュリティ更新プログラムの提供がなくなることでしょう。更新プログラムは、不具合やセキュリティの脆弱性を修正するためのプログラムです。開発当時には発見されていなかったWindowsや様々なアプリのバグや、新しい技術を使った攻撃が出てきても、それに対応したセキュリティ更新プログラムを適用することで、パソコンを安全・快適に利用することができます。この更新の提供がなくなると、新しい脅威が発見された際には、自分だけの問題ではなく、攻撃の踏み台に利用されることもあれば、メール等でのつながりのある方に影響をあたえることもありえます。サポートが切れたOSを使い続けることはリスクが高いということを踏まえて、事前に対応を考えておきましょう。

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■いまさら聞けないパソコン基礎知識 > コンピュータウイルスと対策ソフト
OSの移行に際しては、特に使用しているアプリや周辺機器の確認が重要です。ドライバのバージョンやOSの対応はもちろんのこと、PCによっては周辺機器の接続端子の数なども確認しておく必要があります。
また本体は買い替えずにOSをアップグレードする場合には、失敗してOSが起動しなくなる、データが消えてしまうなどのトラブルの可能性があります。アップグレード前に完全なバックアップを行うことを忘れないようにしましょう。
■Windows11の発表
弊社サイトでもバックアップに関してのご案内がありますので、ご参照ください。
■データバックアップ入門
データレスキューセンターでは、OSのアップグレード時に消えてしまったデータの復旧にも対応しておりますので、変更時のトラブルの際は、お気軽にお問い合わせください。
■PC/HDD(ハードディスク) データ復旧事例
■SSD データ復旧事例