パソコン上で「更新して再起動」や「更新してシャットダウン」という表示を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。MicrosoftはWindowsのプログラムやセキュリティを最新の状態に保つため、定期的に修正プログラムを配信しており、ユーザー側はこの修正プログラムをタイミングにあわせて手動でもしくは自動で適用することが推奨されています。
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適切に対応がされていれば通常はどのパソコンも最新の状態に保たれているはずですが、実際には何らかの事情で後回しにされていたり、また特定のソフトウェアの問題でアップデートがしたくてもできなかったりなど、更新が行われていないことがあります。また過去にはこのアップデートの不具合によりパソコンが起動しなくなったなどのアクシデントが発生したこともあり、ネガティブな印象を持っているユーザーも少なからずいるようです。.

今回ご紹介する「Windows Autopatch」は「Windows Enterprise E3」以上のライセンスを有した法人ユーザーに向けた限られた範囲ではありますが、2022年7月の正式リリースが予定されている「Windows」および「Office」の自動アップデートとその管理を行うためのサービスです。
企業では従業員が使用しているパソコンの状態を全て最新に保つというのは、管理者にとって非常に大変な作業になります。またある程度様子見をしながらアップデートをしていきたいということから、このWindows Autopatchでは、アップデータをあてる社内のパソコンを大きく4種類に分け、まずは最少の範囲で更新を適用し、問題なければ次の範囲へ適用するというステップを踏む仕組みが導入されています。
Microsoftは、公式のブログ上で「このサービスにより、登録されたエンドポイント上のWindowsやOfficeソフトウェアを、追加コストなしに、かつ自動的に最新の状態に保てるようになる。このため、IT管理者はさらなる時間とリソースを価値の向上に振り向けられるようになる。」とコメントしています。

最近ではアップデートプログラムで不具合が発生するというケースは減ったように思われますが、例えば更新中に停電やハードディスクなどの異常が原因で、正常に完了しなかったりすることもあります。そうなると、保存していたデータが破損・消失したり、パソコンが起動しなくなったりするという事例は少なくありません。大事なデータがなくなってしまわないよう、アップデータの前にはデータのバックアップを行うことをお勧めいたします。
もし万が一、データが消えてしまったりパソコンが起動しなくなったりした場合には、慌てずにぜひ一度ご相談ください。
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