「Emotet」とは、2019年に流行したマルウェアで、感染するとなりすましメールを送信し、添付ファイルやURLによりランサムウェア等への感染、個人情報の流出などを引き起こします。
感染力の高さから世界中で大きな被害を生んでいましたが、2021年1月にEUROPOL(欧州刑事警察機構)やEUROJUST(欧州司法機構)などの機関の共同捜査により、遠隔操作に使われていた主要サーバーの停止や、逆にサーバーを利用して自壊するプログラムに書き換えることで無害化させることに成功し、「Emotet」の被害は終息していきました。
■サイバー犯罪の根本解決:EUROPOLによるEMOTETテイクダウン
しかし2021年11月頃から再流行が始まり現在では、2020年の流行時の5倍以上の感染が確認されています。日本でも多数の企業や団体が感染し業務が一時停止となり謝罪発表を行ったり、感染を広めないよう注意喚起を行ったりしています。
■Emotet感染拡大、日本気象協会や行政書士法人はじめ全19件の法人・団体で注意喚起
■マルウェアEmotetの感染再拡大に関する注意喚起
「Emotet」の怖いところは、その感染力の高さです。ちょうど新型コロナのオミクロン株のように従来のマルウェアの中でも飛びぬけて感染力が高いとされています。
「Emotet」は主にメールで感染します。一目で怪しさを感じ取れる芸能人を騙ったり、誤送信や、何かの当選を装ったりするのではなく、実際にメールでやり取りをしている相手に、やり取りをしたメールの名前や内容を使用して送信するため、受信者がスパムメールと思わずに添付ファイルやURLを簡単にクリックしてしまい、感染が拡大しているようです。
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■「Emotet(エモテット)」と呼ばれるウイルスへの感染を狙うメールについて
またネットワーク内の他の端末にもすぐに感染を広げる機能を持ち、頻繁に自身でアップデートも繰り返すため、一つでも入り込んでしまったら組織内で爆発的に広まり対応も難しくなるという特徴があります。
■マルウェア「Emotet(エモテット)」の脅威を分かりやすく解説
対策としてはまずはウイルス対策ソフトの導入と、OSセキュリティパッチを最新の状態にすること、添付ファイルやURLにうかつ開かないようにするなど当たり前の手法になります。感染のリスクを完全に無くすことはできないので、重要なデータのバックアップを取っておくことなども必要でしょう。
なおもし、ウイルスに感染してパソコンが起動できなくなった場合等は、弊社にご連絡いただければ大事なデータを取り出してお渡しすることも可能でございますので、お気軽にご相談ください。
■コンピュータウイルスの歴史
■コンピュータウイルスと対策ソフト
■バックアップ入門
■データ復旧の事例