毎日多数のデータ復旧のご依頼をいただいておりますが、残念ながら復旧不可能とご案内させていただくケースも幾つか存在しています。その中で最近よくみられる事例として、microSDカードにひびが入っているという事例があります。
microSDカードは、外装が薄い皮膜のみでほぼむき身となっており、また完全に一体化されているという構造上の理由から、少し傷が付いただけでも致命的なダメージを与えてしまうため、復旧ができなくなってしまうケースが多くあります。
vol29_img06

microSDカードの破損は携帯電話等の機器からカードを着脱するタイミングでほぼ発生しています。そのためトラブル回避のポイントとしては、着脱は慎重に取り扱うということが第一になります。具体的には、押し込む際に斜めに加圧しない、一気に押し込むのではなく緩やかに力を加える、取り出す際もカードの端を指でつかんでゆっくりと取り出すなどです。
第二点としては、microSDカードを着脱する機会をできるだけ減らすことです。例えばmicroSD内のデータを印刷・コピーなどする際には、カードを取り外して別の機器に直接接続するのではなく、携帯電話やデジカメなどにカードを挿入したままUSBやWi-Fi、bluetoothを利用して転送すれば、カード着脱のリスク自体をゼロに減らせることができます。
vol29_img07
またそれ以外にもカード着脱のタイミングで、フォーマット情報が破損したりなどの別のトラブルに見舞われてしまうケースもあります。microSDカードにひび割れなどがない場合は復旧の可能性は十分にございますので、データレスキューセンターまでお気軽にご相談ください。

■SDカード/microSDカードの復元事例
■SDカードリーダーやアダプタの使い方
■HDD・USBメモリ・SDカードの障害事例とその対策
■SDカード/microSDカードが認識しない原因と確認ポイント
■SDカードの代表的な障害