通常のUSBメモリと同じようなスティック状の形をしたSSDがあります。どちらも内部のフラッシュメモリにデータを保存するという仕組みは一緒です。見た目や大きさがほとんど変わらず、別のメディアとして存在しているのはなぜでしょうか。


■エレコム:外付けポータブルSSD[ESD-EMNシリーズ]
■バッファロー:スティックSSD[SSD-PHU3-Aシリーズ]
実際に利用した場合に気が付く大きな違いは、パソコンからの認識が異なる点になるでしょう。USBメモリはリムーバブルディスク(取り外し可能な記憶装置)として認識されます。これはメモリカードなどと一緒です。一方SSDは内蔵ハードディスクと同じようにローカルディスクとして認識されます。
■SSDについて
■USBメモリについて
OS側から種類の違うメディアとして認識されるということは、実は使われ方に大きな違いがでてきます。リムーバブルディスクとして認識されるUSBメモリやメモリカードは、ディスク自体に対してドライブレターが与えられ、パーティションで分割出来ないメディアとなります(※Windows上から簡単にできないというだけで実際には可能です)。パソコンから取り外す際は、ディスクを右クリックして表示されるメニュー内で「取り出し」を選択すれば、簡単に取り外しが可能です。
つまり取り外しが簡単なリムーバブルディスクは、異なるPCやデバイス間でのデータの受け渡しなどに利用するためのメディアとして位置づけられているわけです。
■ドライブレターについて
一方でローカルディスクとして認識されるディスクは、パーティションの分割が可能で、リムーバブルディスクだとインストールできないアプリケーションもインストールが可能です。但し右クリックのメニューからの取り外しは出来ず、「ハードウエアを安全に取り外してメディアを取り出す」の操作がひと手間発生します。
つまりローカルディスクは気軽に取り外しするものではなく、パソコンに内蔵されているHDD/SSDの代わりや、あるいは拡張するためのものとして位置づけられていました。
■外付けHDDについて
しかしスティック状のSSDには、様々な使い方が考えられます。
まず大きな特徴として挙げられるのが高速な読み書き性能です。SSDのため従来のUSBメモリ/ポータブルHDDと比較すると約3~10倍の速度差が出ること、数百GBからの大容量モデルが主流で、またHDDと比べると振動に強く、手のひらサイズに収まる手軽さなどから、極端にサイズの大きなデータの持ち運びや、ゲーム機との接続、出先で急に大容量のデータのバックアップが必要になったときなどには便利に使えそうです。
一方であくまでローカルディスクなので、リムーバブルディスクが対象の機械、例えば音楽や動画ファイルをそのまま読みだして再生をするカーステレオやプレイヤーなどには対応していないこともあるようです。
容量や値段もそれぞれで異なりますので、ご使用の用途をよく見定めてからの購入をお勧めいたします。なお、多少の耐久性の違いはあってもUSBメモリもUSB-SSDも、どちらも突然に壊れてしまうメディアとなります。
データレスキューセンターではUSBメモリSSD関係なくデータ復旧に対応しておりますので、何かございましたらお気軽にご相談ください。
■SSDが認識しない原因と対処方法
■USBメモリが認識しない原因と解決方法
■SSDデータ復旧事例
■USBメモリ データ復旧事例