年末年始に大寒波が到来し、高速道路上で車に閉じ込められたニュース等をみる機会が多かったのではないかと思います。パソコンやスマートフォンなどは、暑さに弱いといわれていますが、このような寒さも大敵となります。
長年使っているパソコンだと、冬場に電源が入らないなどの症状にあった方もおられるのではないでしょうか。
パソコンで使用されているパーツのうち、特に寒さに弱いものが電源ユニットとマザーボートになります。これらには電解コンデンサと呼ばれる電気を蓄える部品が使われています。電解コンデンサは最も寿命の短い電子部品と呼ばれており、内部に封印されている電解液が徐々に浸透して蒸発し、完全に抜けきると寿命となります。温度と蒸発の速度は比例しているので、周辺環境の温度を10度下げれば寿命が2倍に伸びるとされています。そのためPC内部に熱がこもらないよう、定期的に清掃してホコリ等を除去することが推奨されているわけです。
またコンデンサには低温特性と呼ばれる特徴もあり、簡単にまとめると低温の環境では蓄えることのできる電気容量が減ってしまいます。寒い冬に長年使っているパソコンほど起動しなかったり、一瞬起動してもすぐに落ちたりすることがあるのはこの2つの特性に起因しています。
このような場合は、何度も電源を入れなおしたりすると、更に負荷がかかり、コンデンサが完全に壊れる可能性もでてくるので厳禁です。まずは部屋の温度を十分に温めてから、電源をいれるようにしてください。
ほかにパソコンを寒い部屋から暖かい部屋へ持っていくなど、急激な温度変化が発生した場合は、内部に結露が発生し、部品がショートする可能性もあるので、少し時間をおいて電源をいれるようにするなど注意しましょう。
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