2017年に発表された2020年末のAdobe Flashのサポート終了が近づいてきました。
■Adobe Flash Playerサポート終了情報ページ
終了の発表からの時間も経過しているので、目にする事が少なくなってきましたが、Flashは音楽、動画、ゲームなど、動きのあるWebサイトを作るためのツールです。インターネット黎明期から利用されており、Windows98の時代から実用的に使われだしていました。
SNSやYouTubeなどがまだちゃんと確立していなかった2000年代の前半は、今よりも速度面などで大幅に劣るインターネット環境、スペックの低いパソコン環境、ウェブブラウザの互換性の問題もあった時代でした。そこに、FlashPlayerの導入により互換性があり、動画などをホームページに表示させることができるという部分で、様々なページで利用され、一時期は100%に近い普及率となっていたといわれています。
しかし、2000年代後半になって、YouTubeやSNS、スマートフォンの普及が始まると、FlashPlayerのセキュリティの問題、スマートフォンなどのモバイル環境での手軽なページ閲覧に向かないとされ、利用者が離れ始めてしまい、そのまま時代の要求に対応されずに終了することになりました。
Flashは終了しますが、Flashでできていたことは「HTML5」でできるので、すでに大半のコンテンツは置き換えられていると思います。「HTML5」であれば、Videoタグを利用して動画や音声をページに取り入れ、表示するブラウザに関係なく安定して再生できますし、「Flash Player」のようなプラグインも不要で、セキュリティの問題も解消されています。
今回のFlashの終了のように長い時間をかけて終了になるのであればいいのですが、様々な理由でアプリのサポートが突然に終了したり、利用できなくなったりすることもあります。
同じように、パソコンで利用される記録メディア、例えばフロッピーディスクやMO、DLT(テープ)など、今ではほとんど見かけなくなったものも存在します。メディアが突然読み込めなくなることもあれば、逆に読み出し機器が故障して修理もできなければ代替機も手に入らないなど、非常に困ることもあると思います。

データレスキューセンターでは、様々な記録メディアに対応していますので、読み出しができない、思い出を復旧したいなど、何かありましたら、お気軽にご相談ください。
■対応メディア
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