先日、マイクロソフトが2年前からスコットランドのオークニー諸島沖でテストをしていた海中データセンター「Northern Isles」の試験結果が公表されました。

データセンターというものを簡単に紹介すると、インターネット上でサービスを提供するサーバーなどの機器本体を、一括に管理する場所を提供する施設のことです。
サービスを提供する企業がそれぞれ社内でサーバーを管理しても問題はないのですが、サーバーを安定して運用するには、空調や電源、インターネットへの接続管理だけでなく、災害やセキュリティー対策なども必要で、さらにそれらを24時間維持し続けるためにコストも発生し続けます。
各企業がそれぞれでサーバーを管理するよりは、一括で管理するデータセンターに任せた方が非常に効率的になるわけです。
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マイクロソフトが実験していた海中データセンターとは、このデータセンターを海中に設置しようとするプロジェクトです。
まず海中に沈めるということで、データセンター内は周囲の海水により温度が低い状態が維持されることとなります。この状態はPC機器の冷却方法の一つである「水冷」の規模の大きい状態であると言えます。海中では常に海水の循環が自然に行われていることになり、地上の設備よりコストも抑えた状態で維持できるということになります。
また通常の地上に設置されるデータセンターといえば空調に膨大な電力を消費することで有名ですが、オークニー諸島では再生可能エネルギーが潤沢にあり、安定した海中での運用により通常では信頼性が低いとされる再生可能エネルギーだけで十分な対応ができることが確認されたとされています。
さらに密閉されたコンテナ内に窒素を充填することで、地上では必然となる機器の酸素腐食のリスクをほぼゼロに抑えることが可能になり、温度の安定と人が入らないことによる事故リスクの軽減により、地上に設置するデータセンターの8分の1という低い故障率が達成できたそうです。
この実験結果は、新しいデータセンターのモデルとして世界中に注目されています。

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