近年、「何十年に一度」、「観測史上初」と表現される大雨が毎年のように降り、そのたびに大きな水害が発生しています。

家屋の一部が完全に水没すると、パソコンや外付けハードディスクも水没してしまうことがあります。そういった場合、ハードディスクの内部にも浸水している可能性が高くなりますが、水没品の取り扱いは一般的な障害とは異なる点がありますのでご注意ください。


まず第一に水没品は乾燥をさせないことが重要です。油やミネラル分などの様々な不純物が溶け込んだ水に浸かってしまうと、乾燥後にそれらがプラッターに付着した状態のままこびりついてしまいます。

これが水没品のディスクのデータ復旧の難度を上げる大きな要因となります。

そのため、水没したハードディスクは、乾燥を防ぐために濡れタオルで包んだうえで、タオルごとポリ袋などで密閉して保管してください。その後は出来る限り早めにご送付いただくことで、復旧できる可能性が高くなります。

また、USBメモリ、SDカード、microSDカードも水没することで読み込みができなくなることがあります。水没後に乾燥することで不純物が付着、錆やカビによる腐食が発生するなどで、ハードディスク同様にデータ復旧の難易度があがってしまいます。


完全に水没したパソコンやUSBメモリ、SDカード、microSDカードに通電して動作の確認を行うことは状態が悪化する可能性があるため厳禁となります。乾燥を防ぎつつ、なるべく早めにご相談ください。

水害により水没したパソコンやハードディスク、USBメモリ、SDカード、microSDカードは、泥だらけの状態で数日後に見つかったり、発見時にすでに乾燥していたりする場合もありますが、そういったケースでも状態や汚れの内容に応じた処置方法が確立されていますので、データ復旧の可能性は十分にございます。大切なデータが入ったパソコンや外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード、microSDカードが水没してしまった場合、諦めずに弊社までご相談頂ければ幸いです。

vol26_img01
■データ復旧と災害対策

https://www.rescue-center.jp/elementary/vol26.html

■水没したHDD復旧からの復旧事例

https://www.rescue-center.jp/case/hdd.html#water