米アップルが開発者会議「WWDC」の基調講演の中で、MacのCPUを自社開発の「AppleSilicon(アップルシリコン)」に移行することを明らかにしました。
2020年の年末にはAppleSiliconを搭載した最初のMacの出荷を予定しているようです。
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MacのCPUは自社製造の「Motorola 68000」から始まり「PowerPC」を経て、外部製造となるインテル製プロセッサに移行しました。外部製造となったのが2006年なので、14年ぶりにアップル独自のプロセッサが使われることになります。
iPhoneやiPadで使われるプロセッサ開発の経験を生かし、消費電力が少なく、高性能なMac用のプロセッサとなるようです。
さらに、iPhoneやiPadと共通したアーキテクチャを採用することでiPhone・iPadのアプリがそのままMacで動作するといったことが可能になります。アプリの開発コストが著しく下がることになるので結果的にユーザーにも大きな恩恵があることでしょう。

ただし、プロセッサが変わるということは、既存のアプリケーションが使えなくなってしまう可能性もでてくることになります。そのため今回も、PowerPCからインテルプロセッサへ移行した時と同じようにトランスレータ「Rosetta 2」が発表されています。公開資料によると、自動的にAppleSiliconで実行可能なものに変換してくれますが、変換の動作により、一部のアプリケーションでは起動時間などが遅くなることがあるようです。

消費電力を抑えながら、高性能な機能を維持するという大きな利点を持つプロセッサですので、モバイル機器には強力な味方となります。年末の大注目製品になりそうなので、モバイルPCの買い替えを検討している人は年末の新製品情報をよく確認されることをお勧めします。

なお最新のモデルのパソコンになっても、データを保存するSSDやHDDのバックアップが重要であることは変わりません。定期的なバックアップ体制などもあわせて見直しください。
もちろん、最新モデルのパソコンでもデータの復旧は可能でございますので、何かありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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