ブルーレイディスク(Blu-ray Disk)は25GBや50GBの大容量データを書き込むことができるディスクです。ハイビジョン録画の動画データの保存以外にも、家庭でもさまざまな形でご利用されている方も多いと思いますが、突然に読み出しできない、再生できないといったトラブルが発生することもあります。

ブルーレイディスクはDVDよりも容量・転送速度ともに遥かに高性能になっていますが、残念ながら耐久性は低下しています。
主な原因として、記録面の樹脂層がDVDの約0.6mmに対して、ブルーレイディスクは約0.1mmと薄くなったことで、ちょっとした傷・汚れの影響で読み取りエラーを起こしてしまうことがあげられます。
同様に歪みにも弱いため、保管方法にも注意が必要です。

■光学メディアについて
■光学メディアの障害

光学メディアの大量保管に向いている不織布ケースですが、一般のCD/DVD用のものは不繊布表面の凸凹が大きいため、ブルーレイディスクには向いていません。あっという間に傷や歪みが発生して読みだせなくなる可能性があります。ブルーレイディスク対応の不織布ケースを利用するか、もしくは傷や歪みの防止を第一にするならプラケースやトールケースに入れて縦向きに保管することをおすすめします。
横向きにおくとディスクの表面に圧力がかかり、樹脂層に歪みが生じる可能性があるので注意してください。
disc_case
また、DVDやCDを含む光ディスクは、時間の経過で劣化します。
耐久性は10年以上と言われていますが、使用環境や保存条件によって大きくかわります。
特に直射日光が当たる場所や、温度・湿度の差が大きいと影響を受けやすくなります。
市販の音楽CDや映像DVD/ブルーレイディスクは、記録面に物理的に微細な凸凹をつけることでデータが記録されますが、家庭で利用されるディスクは、記録面の特殊な色素にレーザー光を当てて化学変化させることで、凸凹を疑似的に再現して記録されます。
その為、光が当たったり、温度・湿度の変化で記録面の劣化が発生し、読み出しができなくなるのです。
ブルーレイディスクを保管する際は、冷暗所に縦置きで保管するのが望ましいといえます。

ただし、どのように厳重に保管していても、いつの間にか読み出しができなくなる可能性はあります。
定期的なバックアップは忘れないようにしてください。
もし、保存していたブルーレイディスクやDVDが読み出しできないなどのトラブルが発生した場合は、お気軽にご相談いただけましたら幸いです。

■データ復旧事例 > FD/CD/DVD/Blu-ray(ブルーレイ)