吉野彰さん、ノーベル化学賞受賞おめでとうございます!

2019年のノーベル化学賞がリチウムイオン電池の開発に貢献した3人の科学者に贈られました。
リチウムイオン電池は、従来の電池と比べて軽くてエネルギー効率が良いため、より小さいサイズで長持ちできるという特徴があります。さらに高速充電が可能で長寿命ということもあり、現在はスマートホンやデジカメ、ノートパソコンに限らず、ハイブリッド自動車や電気自動車にも利用されています。
また、大容量の電気をためることも容易なため太陽光発電や風力発電の蓄電池としても活用されるようになってきており、まさにリチウムイオン電池は現代生活を支えるライフラインと言えるでしょう。
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受賞した3人の科学者の業績を簡単に紹介しましょう。
まずウィッティンガムさんが1970年代にリチウムが電池のマイナス極の材料として有望であることを発見します。ただ非常に破裂しやすいもので、実用性はありませんでした。
1980年代に入り、グッドイナフさんが研究を発展させ、コバルト酸リチウムを使えば安定することを発見。
その研究をヒントに吉野さんがリチウムイオンを内部に閉じ込めることに成功。これが現在のリチウムイオン電池の原型とされています。
1990年に入りリチウムイオン電池は商品化され、数々のモバイル機器に使われることになります。逆にリチウムイオン電池があったからこそ、モバイル化が進んだとも言えるでしょう。

リチウムイオン電池にもまだ課題はあります。
例えばリチウム自体の脆さの問題。非常に発火しやすく、二次電池としての放電充電を制御するソフトウェア側に問題が出て発火するなどの事故がしばしば発生しています。
他に原材料であるリチウムはレアメタルであり、政情不安定な南米地域に埋蔵が偏っていることも懸念されています。そのためレアメタルに依存しない電池の開発も進んでいます。

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