データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2020年07月

オンライン会議と動画データの活用

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、時差出勤やフレックスタイムの導入、リモートワークなど働き方が大きく変わったと思います。リモートワークでは離れた相手とオンライン上で会議を行うWeb会議を行ったという人も多いのではないでしょうか。あるいは会議だけでなく知り合いとのオンライン上で飲み会を行うリモート飲み会などでも話題になりました。
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従来でもテレビ電話で同様のことは可能でしたが、お互いに高価な専用機材が必要なことや設定にも非常に手間もかかるものでした。
一方Web会議では、インターネットにつながるパソコンさえあればカメラやマイクを用意するだけなので高価な専用機材が不要、またチャットツールなどの補助機能もあれば、資料としてデータファイルを直接提示することも可能など使い勝手もよく、設定等についてはZoomやMicrosoft Teams、Google Meetなど専用のソフトをインストールするだけでほぼ自動対応されるので簡単に導入することができます。

簡単に導入できるとはいえ、今まで集まって行っていた会議をオンライン上で行うとなるとそのやり方の違いに戸惑う人も多かったかもしれません。発言が聞き取りにくかったり、ネット環境の問題で会話が遅れて聞こえたりしても、なかなかその場ではいいにくいなどもあると思います。そんな時に便利なのが録画機能です。ソフトの対応にもよりますが、ほとんどのソフトには映像を録画する機能が搭載されているので、聞き逃した場合でも録画したデータを後で見直すことができます。議事録も録画したデータを見ながら行えるので精度の高いものが作成できます。

便利なツールはどんどん登場してきますが、デジタルデータになると間違って会議のデータを削除してしまった、保存していたUSBメモリが認識しなくなったなどのトラブルもあると思います。会議のデータがなくなりお困りの場合は弊社のデータ復旧サービスをご検討ください。
また、動画データから議事録を作成するのも不慣れで大変という場合は、データグリーンにて動画データの音声から文章を作成する文字起こしサービスを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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AppleSilicon(アップルシリコン)について

米アップルが開発者会議「WWDC」の基調講演の中で、MacのCPUを自社開発の「AppleSilicon(アップルシリコン)」に移行することを明らかにしました。
2020年の年末にはAppleSiliconを搭載した最初のMacの出荷を予定しているようです。
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MacのCPUは自社製造の「Motorola 68000」から始まり「PowerPC」を経て、外部製造となるインテル製プロセッサに移行しました。外部製造となったのが2006年なので、14年ぶりにアップル独自のプロセッサが使われることになります。
iPhoneやiPadで使われるプロセッサ開発の経験を生かし、消費電力が少なく、高性能なMac用のプロセッサとなるようです。
さらに、iPhoneやiPadと共通したアーキテクチャを採用することでiPhone・iPadのアプリがそのままMacで動作するといったことが可能になります。アプリの開発コストが著しく下がることになるので結果的にユーザーにも大きな恩恵があることでしょう。

ただし、プロセッサが変わるということは、既存のアプリケーションが使えなくなってしまう可能性もでてくることになります。そのため今回も、PowerPCからインテルプロセッサへ移行した時と同じようにトランスレータ「Rosetta 2」が発表されています。公開資料によると、自動的にAppleSiliconで実行可能なものに変換してくれますが、変換の動作により、一部のアプリケーションでは起動時間などが遅くなることがあるようです。

消費電力を抑えながら、高性能な機能を維持するという大きな利点を持つプロセッサですので、モバイル機器には強力な味方となります。年末の大注目製品になりそうなので、モバイルPCの買い替えを検討している人は年末の新製品情報をよく確認されることをお勧めします。

なお最新のモデルのパソコンになっても、データを保存するSSDやHDDのバックアップが重要であることは変わりません。定期的なバックアップ体制などもあわせて見直しください。
もちろん、最新モデルのパソコンでもデータの復旧は可能でございますので、何かありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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「復旧率」とは?

お客様からお問い合わせをいただく際に、「復旧率はどのくらいですか?」とのご質問をいただくことがあります。しかし、弊社では復旧率はご案内していません。なぜなら復旧率という数字は、正確にお客様にご案内ができる性質の数字ではないからです。

データ復旧業者は弊社のほかにも複数あり、中には「復旧率95%以上」などと高い数値を謳い文句にしているところもあるようです。果たして、この数値は本当に信頼に値するのでしょうか。
その答えは「疑わしい」と言わざるを得ません。そもそも、どのような状況でもデータが復旧できるものではないからです。
■データ復旧のウソ?ホント?
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ご依頼をいただく媒体の障害状況は様々ですが、残念ながらどうしても復旧できない状況が存在します。
例えば、誤ってデータを削除したあとにメディアの容量いっぱいまで別のデータが保存されてしまった場合等は、過去のデータの痕跡は新しいデータによって完全に塗り潰された状態となってしまうので、復旧は不可能となってしまいます。あるいは痕跡ごと抹消するような完全削除をしてしまった場合も同様です。
また衝撃によってHDDのプラッタが粉々に砕けてしまった、SDカードが踏まれてメモリチップが割れた場合など、データが保存されているメディアそのものが大きく破損してしまうと、復旧できなくなることがあります。
■データを完全削除する方法

他にも、パスワードが必要なセキュリティ付のUSBメモリで、パスワードの入力間違いを繰り返してロックがかかってしまった場合は、情報漏洩を防ぐためにデータは完全に消去されてしまうため復旧は不可能になってしまいます。同じように、情報保護の目的で暗号化が施されているパソコンが起動しなくなってしまったような場合、複合化に必要な解除キーがあれば復旧の可能性は十分ありますが、そのキーを保存していなかった場合は暗号化の解除ができず、復旧ができなくなる場合があります。
■データ復旧が困難な障害・メディア
■データ復旧と暗号化

このように、データ復旧においてどうしても復旧ができない状況というのは存在します。弊社は海外からも含めて年間1万件を超えるご依頼をいただいているため、お客様からのご相談内容は多岐にわたります。
調査をご依頼いただく全ての件数を母数として、復旧が可能だった件数の割合を復旧率とする場合、その復旧率が90%などといった高い数値になることはあり得ません。ただし、母数を「復旧ができそうだと判断した件数」などにしてしまえば、逆に復旧率は100%に近い数値となるのです。
さらにいえば、障害の状況によっては「復旧は部分的に可能だったがご希望データが含まれていなかった」というようなケースもあります。上書きの影響でごく一部の復旧しかできない場合や、ダメージが大きく部分的な読み出ししかできないという場合す。
この場合はお客様の希望されるデータの復旧ができなかったのですから、厳密には復旧不可能とされるものです。しかしこれも「復旧には成功した」とカウントすれば、復旧率は当然高くなります。

このように、復旧率という数字は恣意的に操作ができる性質を含んでいます。そのようにして算出された高い復旧率を掲げるのは意味がないだけでなく、お客様を騙すことにも繋がります。そのため、弊社では復旧率という数字をご案内していないのです。
■日経ビジネス ぼったくりデータ復旧業者の手口

もちろん、ご依頼には全力をもって対応しており、スタッフ一同常に情報の収集と技術の研鑽に取り組んでいます。そのため、難度の高い障害状況からも復旧に至った事例は多数ございます。
万が一お困りの際は、ぜひ一度お電話にてご相談ください。
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