USBメモリにデータを保存して持ち運びをする場合、紛失・盗難での情報漏えいのリスクがあります。
USBメモリの紛失・盗難での被害を抑えるためのセキュリティ対策をご紹介いたします。
エクセルでは「ブックの保護」、ワードでは「文書の保護」という標準の機能があります。
こちらを利用することで、パスワードを付けて暗号化することができますが、パスワードを忘れてしまうと二度と開けなくなるので注意が必要です。
標準で暗号化の機能がないJPGなどのファイルは、ZIPなどに圧縮してパスワードをかけることも可能です。
2.USBメモリそのものを暗号化する
USBメモリ全体を暗号化し、USBメモリへのアクセスの際にパスワードを必須とする方法です。
1のようなファイルごとに暗号化する手間もかからず、OSに標準でついている暗号化機能を利用すれば、設定も簡単です。
Windowsでは「BitLocker To Go」(Windows10 Homeでは使用できません)が標準でついています。マイコンピューター上で暗号化したいUSBメモリを右クリックして、「BitLockerを有効にする」を選択します。後は手順に従ってパスワードの設定や回復キーを保存すれば完了となります。
Macでは「Finder」を使用してUSBメモリの暗号化が可能です。事前にUSBメモリの「HFS+ファイルシステム」へのフォーマットが必要ですが、Finder上でUSBメモリを右クリックして「暗号化」を選択します。後は手順に従ってパスワードを入力すれば設定完了となります。
※暗号化の設定は、データの消失を避けるため、必ずUSBメモリ内のデータをバックアップした後に行ってください。
3.暗号化機能付きのUSBメモリを使用する
独自の暗号化機能が付属して販売されているUSBメモリを使用する方法です。
初期設定は必要となりますが、もともと暗号化機能があるので手軽に使い始められます。
中には、パスワードを一定回数間違えると二度とデータが読み出しできなくなるなどの機能もありますので、ご利用時はご注意ください。
情報漏洩の事故はいつ発生するかはわかりません。セキュリティ対策は十分に行われましょう。
なお、暗号化は情報漏洩を防止する対策となりますが、USBメモリが正常に読み出しできなくなるなどのトラブルが発生した場合、データ復旧が簡単にはできなくなる可能性がありますので、バックアップは必須となります。
なお、弊社では、暗号化されたメディアからの復旧の事例も多数ございます。何かありましたら、お気軽にご相談ください。
■データ復旧と暗号化
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