データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2019年08月

ディスプレイの歴史を掲載

いまさら聞けないパソコン基礎知識にディスプレイの歴史を追加しました。


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https://www.rescue-center.jp/elementary/vol52.html

個人情報の流出を検知・通知する「ノートン ダークウェブ モニタリング」

7月1日から始まったセブンイレブン独自の決済サービス「7pay」の不正利用が話題になっています。サービス開始後すぐに不正利用が行われ、わずか4日でサービス停止となり、9月末の終了が発表されました。
第三者が7Payのアカウントに不正にアクセスし、登録済みのクレジットカードから7Payにチャージした上で、セブンイレブンの店頭で換金性の高い商品を購入するという手口でした。サービス開始直後に組織的に犯行が行われていたことから、システム開発段階からセキュリティホールが犯罪者側に伝わり、不正利用のターゲットになっていた可能性があります。

セキュリティソフトを導入したり、怪しげなサイトを避けたり、利用者側で対策を取ることも重要ですが、今回のようにサービス提供者側に落ち度がある場合は、どれだけ個人レベルで対応しても情報が漏えいしてしまうことがあります。

先日、パソコン用の不正アクセス対策ソフトやウイルス対策ソフトを販売するシマンテックが「ノートン ダークウェブ モニタリング Powered by LifeLock」を発売しました。


一般的なセキュリティソフトでは、利用者側から個人情報を防ぐことを目的としていますが、ダークウェブモニタリングは企業側が不正アクセスを受けて情報が流出してしまったときに、気づけるようにするソフトです。

大規模な不正アクセスが発生すると、個人情報のリストがダークウェブと呼ばれる一般には見ることができないインターネットの深層部で不正に取引されます。ダークウェブモニタリングの利用者は監視対象となる個人情報を登録しておき、ダークウェブを監視しているLifeLook社が登録情報と一致する情報の漏洩を検知したときに警告してくれる仕組みとなっています。
企業側のミスや不正アクセスによる情報漏洩を個人レベルで防ぐことはできませんが、漏洩をすぐに検知してパスワードの変更やクレジットカードの再発行などの対策を取ることが可能になるわけです。

もちろん、個人レベルでの対策を行うことが大前提となります。
弊社ページでもパスワードの管理に関して掲載しておりますので、あわせてご参照ください。
■いまさら聞けないパソコン基礎知識 > パスワードの管理

データレスキューセンター、「動画復元・修復サービス」を開始

日本のデータ復旧市場で業界トップクラスのシェアを誇るデータレスキューセンターを運営する株式会社アラジン(本社:福岡県福岡市、代表取締役:長濱 慶直)は、8月21日から「動画復元・修復サービス」を開始いたしました。


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https://www.rescue-center.jp/video/


動画データには、動画の再生時間や撮影日時情報などを管理しているメタデータの部分と実際の映像データ部分が存在します。事故や落下で突然に録画が止まると、メタデータが正常に作成されずに再生が不可能なデータが出来てしまいます。

データレスキューセンターでは、保存に失敗して再生が出来なくなったビデオカメラの動画ファイルや事故の衝撃で正常に保存されなかったドライブレコーダー、落下して壊れたドローンの映像データ等、再生が出来ない動画データのメタデータや映像データを解析し、破損個所の修復や再生に影響する不要な部分の除去を行った上で、再生可能なデータとして再構築します(※)。

※動画データが保存されているSDカードやmicroSDカード等、記憶媒体そのものに損傷がある場合は「動画復元・修復サービス」ではなく「データ復旧サービス」をご利用ください。

なお、データレスキューセンターでは17周年記念キャンペーンを実施中です。データ復旧や動画復元・修復等でお困りの際は、この機会に是非データレスキューセンターをご利用ください。

自己暗号化ドライブ

外付けHDDやSSDなどに暗号化機能を持った製品は多数存在しますが、ソフトウェアで暗号化を行うものとハードウェアで暗号化を行うものがあります。ハードウェア暗号化ドライブで、ドライブ内に暗号化チップと暗号化キーを内蔵したものをSelf-Encrypting Drive(自己暗号化ドライブ SED)と呼びます。

ソフトウェア暗号化と比べ、動作が重たくなるなどのパフォーマンスの低下がなく、暗号化や復号化に失敗するというリスクがありません。

SEDの中にOpalという規格があります。インテルやマイクロソフトが参加して設立した「コンピュータの信頼性と安全性を向上させるための標準技術を策定する業界団体Trusted Computing Group(TCG)」が策定したものです。


ディスク内に暗号化キーが内蔵されている場合、ドライブが盗まれたり、不正アクセスなどで暗号化キーが読みだされたりしまったときに情報漏洩に繋がる可能性がありますが、Opal準拠であればディスクにアクセスをするためにさらに認証キーが必要となるので、認証を受けたユーザー以外はアクセスができなくなります。

また、ディスク内の暗号化キーを変更する機能も搭載しているので、万が一の場合は暗号化キーを書き換えることにより、ディスク内のデータすべてがアクセス不可能となります。データ消去と同様の効果が、フォーマットのような時間がかかることなく一瞬で完了します。
ディスクに不正にアクセスした瞬間やHDDを抜き出すなど通電が切れた時点で暗号化キーを変更するなども可能です。
HDD搭載のPCではSED対応製品は少ないですが、Panasonicの法人向けレッツノートのSSDはOpal準拠のもが採用されているなど、SSD搭載のPCでは標準で対応しているものも増えてきています。

ハードウェア暗号化なのでユーザーが意識せずに暗号化機能を利用することができますが、その強力な機能のためデータ復旧を行う場合も慎重に行う必要があります。ちょっと取り外して別のPCに接続してみた、というだけでもデータが二度と復旧できなくなる可能性もあるので、データ復旧が必要な場合はまずは弊社にご相談ください。

■暗号化媒体のデータ復旧事例
■復旧率を下げない為の10のルール
■レッツノート(Let's note)データ復旧特別サービス

夏休みの記録は夏休みのうちに!

お盆の時期を過ぎると、いよいよ夏休みも残りわずかです。夏休み期間中は家族そろって旅行に行かれるという方も多いでしょう。旅行中にあちこちで撮った写真や動画がものすごい量になったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


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夏は電子機器にトラブルの起きやすい季節です。電子機器は熱に弱く、記録メディアも例外ではありません。直射日光の当たる車中に置かれたデジカメやスマホなどに入れたままのSDカードは長時間高温になることで異常をきたし、撮影したデータが帰宅後に見られなくなってしまうことがあります。
さらに、海や川への行楽も多い時期ですが、そういった際にカメラを海に落としてしまいデータが見られなくなり、データ復旧が必要となるケースは少なくありません。台風や突然の雨に見舞われ、カメラやSDカードが水濡れしてしまう場合もあります。旅行中のカメラの取り扱いには十分注意が必要です。

いまさら聞けないパソコン基礎知識 > データ復旧と災害対策

また、お出かけから帰ってくると疲れ果ててしまい、家でゆっくり休みたいというのが人情です。しかし、もうひと踏ん張り頑張って、データのバックアップをお済ませになるようおすすめします。先に例に挙げたように、お出かけ先ではデータを失ってしまう危険がさまざまありますが、帰宅してしまえばひと安心というわけではありません。
SDカードやCFカード、USBメモリといったフラッシュメモリは、大量のデータを長期間保存する「バックアップメディア」には向いていないという特性があります。通常の利用方法でも、突然故障するというのは十分にあり得ます。記録メディアは消耗品なので、前触れなく壊れるというのは決して珍しいことではないのです。

データ保護ノススメ

データバックアップ入門

なお、最近では交通事故などのトラブルに備えてドライブレコーダーを使用されている方も増えているようです。
ドライブレコーダーは車に搭載されたままなので、普段あまり気にかけている方は少ないかもしれません。しかし、いざ事故などが起きて動画が必要になった際に肝心のシーンが録画できていなかったり、SDカードに異常が起きて動画が見られなくなってしまったりという事例は多いです。また、過去の録画が新しい録画で気づかないうちに上書きされてしまい、重要なシーンの録画データが復旧できなくなっているケースもあります。
ドライブレコーダーのデータも、こまめにパソコンなどにコピーを取るのがお勧めです。ちなみにドライブレコーダーの動画は非常に特殊な作りになっているものが多く、通常のデジカメやビデオカメラのデータよりも、データ復旧の難度は高くなる傾向があります。

ドライブレコーダーの記録メディアは高信頼モデルを

データ復旧が困難な障害・メディア

大切な思い出や重要な記録を失ってしまわないよう、日ごろから定期的なバックアップを心がけ、突然のトラブルに備えましょう。
万が一、大事なデータが失われてしまった際は、まずは一度ご相談ください。

SDカードの復旧事例