今年6月に、SDカードの規格団体であるSDアソシエーションが、次世代SDカード規格「SD7.0」の仕様を発表しました。「SD7.0」では、ストレージ容量を最大128TBまで拡張した「SDUC」(SD Ultra Capacity)と、最大985MB/秒でのデータ転送に対応する「SD Express」の2つの規格が新たに採用されました。

SDアソシエーション

現在のSDカードの最大容量はSDXC規格の2TBとなっています。今回追加されたSDUC規格では128TBまで容量が拡張されるため、4K動画や8K動画などサイズの大きいデータも1枚のカードで長時間保存できるようになります。

SD Expressはデータ転送に関する規格で、インターフェースにPCI Express3.0とNVM Express(NVMe)を加えることにより、今までのUHS-III(最大624MB/s)よりもデータ転送速度が高速になり、最大985MB/sの速度で転送が可能です。大きいデータを扱う場合、転送速度が遅いとその分データの読み書きに時間もかかってくるため、速度が向上することにより大容量のデータでもスムーズに扱うことが可能になります。高画質動画や、写真の連写で威力を発揮するでしょう。

仕様が発表されたばかりの段階で、製品化にはまだしばらく時間がかかると思われますが、市場シェアの大きなSDカードの上位互換となるので、XQDカードやCFastカードのような既存の次世代メモリーカードよりも普及していくものと思われます。

弊社では、SD7.0対応SDカードやXQDカード、CFastなどの次世代メモリーカードを含めた多数のメモリーカードのデータ復旧を行っております。メモリーカードが認識しなくなった際や誤ってデータを削除してしまった場合など、お困りの際はお気軽にご相談ください。

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