データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2018年07月

急な操作にご用心

自動車の運転で「急発進」、「急ブレーキ」、「急ハンドル」などの操作が好ましくないとされているのと同じように、記録メディアの取り扱いについても「急」のつく操作は禁物です。
代表的な例として、パソコンなどから記録メディアを「急に」取り出したり、引き抜いたりする行為があります。

パソコンが使用中にフリーズしたり、パソコンの終了が遅かったりしたときに接続していたUSBメモリやSDカードを無理やり取り外した経験は少なからずあると思います。
その際に、ファイルの文字化けや消失、フォーマット要求やディスク挿入のメッセージが表示されるなどの症状が発生することがあります。
文字化け・消失・フォーマット要求の場合は、比較的復旧可能と判断される例が多く、ディスク挿入のメッセージが表示される場合は、記録チップへのアクセスが正常にできない状態のため、比較的重症との判断に至ることが多いです。

パソコンがフリーズしたり、終了が遅くなったりしたときには先に記録メディアを外すのではなく、パソコン本体の電源を切ってから取り外したほうが媒体に与えるダメージは少なくなります。
ダメージが少ないとはいえリスクはありますので、重要なデータは記録メディア内のみでなく、パソコン本体や別の記録メディアなどの複数個所に保存するようにして、日ごろからバックアップを取っておくことが重要です。

また、パソコン本体の「急な」シャットダウンについても注意が必要です。
意図しないシャットダウンはOSやアプリケーションソフトの更新プログラムの適用によるものや、ノートパソコンではバッテリーパックの充電が切れてしまうなどの要因があります。
データを編集・保存している場合は更新プログラムの適用を避けるか、先に更新プログラムの適用を行って、パソコン本体の再起動を行ってから作業を再開するなど、更新プログラムの適用とタイミングが重ならないようにして、データ消失のリスクを回避したほうがいいでしょう。

落雷などの要因で停電が発生し、意図せずパソコンの電源が急に切れてしまうこともあります。停電に見舞われても電力供給の回復まで一時的にしのぐことができるよう、無停電装置(UPS)を導入しておくのもトラブル回避の有効な手段といえます。

NTTファシリティーズ:無停電電源装置(UPS)とは

しかしながらどれだけ留意したとしても、トラブルに見舞われる可能性を0にすることはできません。お困りの際は弊社までお気軽にご相談ください。

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■データバックアップ入門
■よくあるトラブル事例
■データ保護ノススメ

無線技術についての記事を掲載

いまさら聞けないパソコン基礎知識に無線技術についての記事を掲載しました。

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https://www.rescue-center.jp/elementary/vol40.html

SDカードのスピードクラス

スマートフォンやデジタルカメラ、ビデオカメラの記録媒体として良く使用されているmicroSDカードの用途が広がっています。アクションカメラやドローンなどの最新のハイテクカメラのほかにも、証拠映像記録用として需要が高まっているドライブレコーダーや、監視カメラなどでもmicroSDカードが多数使用されています。

ドライブレコーダーなどの常時記録型のカメラは、運転中に常にmicroSDカードにデータを書き込み続けるため、一般のデジカメと比べてmicroSDカードの劣化が早くなります。
アクションカメラやドローンなどは、過酷な環境で使用される場合もあり高温や低温、落下、水濡れ等の危険が伴います。
また、最新の4K動画が撮影可能なビデオカメラや、高画質のデジカメの連写機能は、短時間に大容量の書き込みが必要となるため、microSDカードに負荷がかかり、転送中にデータが破損したり、書き込みに失敗したりする危険性があります。
そのため、使用機器や機種、環境、用途などによって必要かつ最適なmicroSDカードを選ぶことが重要です。

データの転送速度に関して、3種類のスピードクラスが目安となります。
「スピードクラス(class〇)」「UHSスピードクラス(Uの中に数字が記載されている)」「ビデオスピードクラス(Vの横に数字が記載されている)」の表記をよく確認した上で失敗しないカード選びを行う事がデータを失わないためには重要です。

SD Association:スピードクラスについて

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そして、耐久性については「防水」「耐温度」「耐衝撃」「耐Ⅹ線」の表記のある製品を選ぶ事が安心、安全な撮影を行ううえでは、欠かせないポイントなります。

しかし、転送速度や耐久性に優れているとはいえ、どのようなmicroSDカードも予期せぬ障害で壊れたり、データが消失したりすることがあるため、データの定期的なバックアップは必須です。
microSDカードはメディア全体が記録面になっており、ヒビ割れや折れで復旧が不可能な状態となります。施せる処置も限られている媒体ではありますが、弊社はアクセスできないmicroSDカードも技術的努力により記録チップへの直接的な処置を施す手法にも対応しております。
障害が起きた際は大切なデータをあきらめる前にまずはデータレスキューセンターまでご相談ください。

■データ復旧事例
■HDD・USBメモリ・SDカードの障害事例とその対策

古い端末でのネット閲覧に注意

システムアップデートを行っていない古いPCや携帯電話でWebサービスを利用中に「お使いのブラウザーはサポートされていません」と表示されることがあります。これはWebサービス利用時に、第三者による通信の盗聴や改ざんなどを防ぐ目的として、セキュリティに脆弱性の危険がある端末からのアクセスを拒否した時に表示されます。

GmailなどのWebサービス、Yahoo!などの大手サイトでは、「http」ではなく「https」で始まるアドレスが使用されています。これは、SSLという暗号化技術が用いられているサイトで、通信中のデータが暗号化されていることを示しています。データレスキューセンターのホームページでも全ページでSSLを使用しています。

SSLにはTLS1.0、TLS1.1、TSL1.2などのバージョンがあり、通信を行うには端末とサーバーで同じバージョンを使用する必要があります。そして、より安全な通信を行うために、古いバージョンであるTLS1.0やTLS1.1を廃止するサーバーが増えています。

最近ではYahoo! JAPANの一部の機能が、TLS1.2非対応の古いPC・スマートフォン・Webブラウザーで利用や閲覧ができなくなってきています。
利用できなくなるOSやブラウザー情報などは下記サイトで確認ができます。

・Yahoo!セキュリティセンターの専用ページ

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こちらのページで「対処は不要です」と表示されていれば問題ありませんが、「対処が必要です」と表示された場合には、OSのシステムアップデートをおこなってください。
また、システムアップデートができない端末の場合、端末そのものを買い換える必要があります。
セキュリティに脆弱性が残っているまま、ネットショッピングなどを利用するとクレジットカードの暗証番号を盗み見られるなどの危険が伴いますので、すぐに対策をすることをお勧めいたします。

弊社では、古くなったパソコンやスマートフォンで利用しているmicroSDカードからのデータ取り出しも対応しておりますので、端末の買い替えなどでデータ取り出しが必要となった場合には、お気軽にご相談ください。

・データ復旧事例  PC/ハードディスク(HDD)
・データ復旧事例  SDカード/microSDカード

夏のパソコントラブル

夏はパソコンのトラブルが増える季節です。
暑くなると、熱暴走によりパソコンの動作が遅くなったり、起動しなくなったりします。熱暴走の対策としては、パソコンを分解して、掃除機やエアダスターで埃を落とし、風通しを良くするのが良いでしょう。分解が難しい場合は、掃除機で吸気口などから吸い取るだけでも効果があります。
ノートパソコンの場合は冷却パッドを貼りつける、ファン付きの台座に乗せるなどの対策がありますが、ノートパソコンと机の間に隙間を作るだけでも放熱が期待できます。
デスクトップパソコンもノートパソコンも機種によって発熱具合が違いますので、状況に合わせて対策を取りましょう。

夏場は、落雷による故障もあります。
UPS(無停電電源装置)を導入することで不意の停電、落雷に備えることができますが、本体価格やランニングコストを考えると、家庭では導入しにくい面もあります。
安価な対策として停電には対応できませんが、雷サージ対応のOAタップを利用することで雷による過電流への対応は可能です。

オムロン UPS製品一覧

また、台風などによる水濡れでの故障があります。
パソコンを床の上に置いている場合、床上浸水で水に浸かってしまいますが、一段高くすることで回避できる可能性があります。ただ、不安定な所に置くと転倒により故障する可能性がありますので、十分ご注意ください。

熱暴走、落雷、水没などで起動しなくなったPCからも、データ復旧を行える可能性は十分ございますので、もしもの際はご相談いただければ幸いです。

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パソコンの熱暴走と対策
データ復旧と災害対策
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