デジタル画像の画質の指標としてよくあげられるのが"画素数"です。
画素とは画像を構成する一つ一つの最小単位の点のことで、ピクセルやドットと表現されることもあります。
その画素がいくつあるのかを示すのが、"画素数"ですが、画素数が多い画像=高画質と直結するわけではないので注意が必要です。
デジタル画像の質は、主に「レンズ」「イメージセンサー」「画像エンジン」の3つの要素で決まります。
カメラは、レンズを通して入ってきた光を記録するので、多くの光を歪みなく通すレンズで撮影すると高画質の写真になります。プロ向けの高級レンズは100万円を超すものもあります。
イメージセンサーは、デジタルカメラの心臓部である光を電気信号に変換する撮像素子のことで、非常に小さなセンサーが無数に集まってできています。このセンサーの数が画素数になります。
受け取った光のデータは、画像エンジンの中で変換され、ノイズ除去、JPG圧縮などが行われて、最終的な画像ファイルが生成されます。
画素数を上げるために、イメージセンサーに搭載するセンサーの数を増やすと、一つずつのセンサーが受け取れる光の量が減ることになります。画像エンジンによる補正である程度補うことができますが、イメージセンサーは光量が少ないとノイズが乗りやすくなるため、小さなセンサーで画素数を上げようとしても高画質にはなりません。
最近のデジタルカメラは1000~5000万画素ぐらいまでのものが主流になっています。
低価格帯のカメラではどうしても低性能なセンサーを搭載することになりますが、そのセンサーで高画素に無理やり対応しようとすると画質が犠牲になってしまいます。
画素数と画質のバランスの良いカメラとしてよくあげられるのはiPhoneです。
iPhone8は1200万画素と同時期の高性能スマートホンのカメラに比べても画素数は少なめですが、特注のセンサーに画像エンジンの性能があわさり、画質だけでなく動作自体から非常にスムーズになるなど、高評価をうけています。
よほど大きなサイズで印刷しない限り、800万~1000万画素もあれば十分とされていて、ポスターのように大きく・高解像度で印刷しないということであれば、それ以上の画素数は不要とされています。
カメラ購入の際には、画素数以外の数字にも注目してみてください。
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