データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2018年06月

デジカメの画素数と画質

デジタル画像の画質の指標としてよくあげられるのが"画素数"です。
画素とは画像を構成する一つ一つの最小単位の点のことで、ピクセルやドットと表現されることもあります。
その画素がいくつあるのかを示すのが、"画素数"ですが、画素数が多い画像=高画質と直結するわけではないので注意が必要です。

デジタル画像の質は、主に「レンズ」「イメージセンサー」「画像エンジン」の3つの要素で決まります。
カメラは、レンズを通して入ってきた光を記録するので、多くの光を歪みなく通すレンズで撮影すると高画質の写真になります。プロ向けの高級レンズは100万円を超すものもあります。
イメージセンサーは、デジタルカメラの心臓部である光を電気信号に変換する撮像素子のことで、非常に小さなセンサーが無数に集まってできています。このセンサーの数が画素数になります。
受け取った光のデータは、画像エンジンの中で変換され、ノイズ除去、JPG圧縮などが行われて、最終的な画像ファイルが生成されます。

画素数を上げるために、イメージセンサーに搭載するセンサーの数を増やすと、一つずつのセンサーが受け取れる光の量が減ることになります。画像エンジンによる補正である程度補うことができますが、イメージセンサーは光量が少ないとノイズが乗りやすくなるため、小さなセンサーで画素数を上げようとしても高画質にはなりません。

最近のデジタルカメラは1000~5000万画素ぐらいまでのものが主流になっています。
低価格帯のカメラではどうしても低性能なセンサーを搭載することになりますが、そのセンサーで高画素に無理やり対応しようとすると画質が犠牲になってしまいます。

画素数と画質のバランスの良いカメラとしてよくあげられるのはiPhoneです。
iPhone8は1200万画素と同時期の高性能スマートホンのカメラに比べても画素数は少なめですが、特注のセンサーに画像エンジンの性能があわさり、画質だけでなく動作自体から非常にスムーズになるなど、高評価をうけています。

よほど大きなサイズで印刷しない限り、800万~1000万画素もあれば十分とされていて、ポスターのように大きく・高解像度で印刷しないということであれば、それ以上の画素数は不要とされています。

カメラ購入の際には、画素数以外の数字にも注目してみてください。

弊社では、デジタルカメラで利用されているSDカード、Androidで利用されているmicroSDカードなどからのデータ復旧を行っており、あらゆる画像のデータ復旧にも対応しております。お困りの際はぜひご相談ください。

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画像フォーマットについて
データ復旧事例(SD/microSD)

半導体メモリについての記事を掲載

データレスキューセンターのホームページに、半導体メモリについての記事を掲載しました。

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コンパクトデジカメ市場の縮小

カシオのコンパクトデジタルカメラからの撤退は大変残念な発表となりました。
カシオは、民生用のデジタルカメラとしては世界初となる液晶モニタ搭載モデル「QV-10」を1995年に発売し、一般家庭にデジカメが浸透するきっかけを作りました。
その後も、スリムなボディが特徴のEXILIMシリーズを次々に発売してコンパクトデジタルカメラ市場を引っ張っていましたが、スマートフォンに搭載されるカメラ性能の向上により、以前のようにコンパクトデジタルカメラを携帯するユーザーが減り、コンパクトデジタルカメラ市場が縮小し今回の決定に至ったようです。

一方でコンパクトデジタルカメラの生産を行っている各社は、スマートフォンとの差別化で、生き残りをかけています。
SONYが高級コンパクトデジカメを発売し、レンズ交換型カメラよりも手軽にスマートフォンでは撮影できない高画質の写真を撮影できるようにしたところ、大ヒットしました。
また、オリンパスや富士フイルム、ニコンなど各社で防塵防水機能に特化した工事現場向けのコンパクトデジカメを販売しています。
スマートフォン搭載のカメラ機能の性能向上も著しいですが、シンプルで扱いやすいコンパクトデジタルカメラの需要はまだまだあるようです。

コンパクトデジタルカメラは一部、内蔵メモリを搭載しているモデルもありますが、多くのカメラはSDカードなどのメモリカードにデータを保存します。カメラの性能が良くなり、SDカードも読み書きの速度や容量も向上していますが、メモリカードのトラブル対策の改善は難しく以前からあまり変わっていません。そのため、メモリカードを使用中に障害はいつでも発生する可能性がありますので、取り扱いには十分ご注意ください。
とくに、メモリカードから間違ってデータを削除した、メモリカードを突然認識しなくなった、カメラを落としてデータが見られなくなったなどのお問い合わせをよくいただいております。

これからの季節、運動会や行楽などのイベントが多数あり、写真を撮影する機会が非常に増えると思います。また、夏に向けて暑くなってきますので、水辺でのイベントで川や海に落とすなどの事故が発生しやすくなり、高温の車内にデジカメを放置してカードが読めなくなったということも起こりえます。

弊社では、さまざまな障害が発生したメモリカードからの復旧事例が多数ございます。また、現在キャンペーンで、SDカードの持ち運びの際にご使用頂ける「オリジナルSDカードケース」をプレゼントしておりますので、何らかのトラブルが発生いたしました場合は、お気軽にお問い合わせいただけましたら幸いです。

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■16周年記念キャンペーン
■データの復旧率を下げない為の10のルール
■データ保護ノススメ フラッシュメモリ/メモリーカード編
■メディア解説 SDカードの代表的な障害

明治大学 教授 田中友章様によるお客さまの声を掲載しました

データレスキューセンターのホームページに外付けHDDのデータ復旧をご依頼いただいた明治大学 教授 田中友章様によるお客さまの声を掲載しました。

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倍速液晶とグラフィックボード

テレビやパソコンのモニターは、液晶モニターが主流ですが、ゲームや動画などのコンテンツを表示する際に残像感が出ることが液晶の欠点といわれていました。
一般的に、液晶モニターは1秒間に60フレーム(コマ数)を切り替えることで動画を表示します。

液晶テレビは映像コンテンツを滑らかに表示するため「倍速液晶」という名で、1秒間に表示するフレーム数を標準の60フレームから倍の120フレームに増やす機能を搭載したものが発売されています。最近では4倍の240フレームで表示するものもあります。

ただし、テレビ放送の映像は60フレームなので、倍速・4倍速表示するためには実際の放送にはより多くのフレームを表示させる必要が出てきます。
そのフレームを生成するのが画像処理エンジンです。画像処理エンジンで滑らかになるように前後のフレームをもとにしたフレームを生成・挿入し120フレームや240フレームに増やして表示します。そのため、若干表示までに遅延が生じます。
テレビ放送であれば問題ありませんが、ゲームなどの用途では遅延が発生すると操作に影響が出るため、フレーム補完機能などをOFFにしてそのまま表示するゲームモードが搭載されている場合が多いです。

PC用モニターも主にゲーム用途で120フレームや240フレームで表示できるモニター・ノートパソコンが発売されています。テレビと違ってPCの場合は60フレームの映像を2倍や4倍にするわけではなく、元から120や240フレームの映像を出力しモニターに表示する場合が多く、これによって遅延無しでの表示が可能になっています。
しかし表示する側のグラフィックボードも通常の2倍・4倍の映像を生成することになるため、高性能なものが必要になります。

高性能なビデオカメラやスマートフォンで、120フレーム・240フレームの動画撮影が可能なものもあります。パソコンでもそういった動画ファイルを再生することを考えると、今後は高フレーム対応のモニターが主流になっていくのかもしれません。

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動画フォーマットについて
データ復旧事例 ハードディスク(HDD)
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