インターネットをしていて「Flash Playerがインストールされていません」「Flash Playerが無効になっています」と表示されたことはないでしょうか。
これはAdobe社の Flashというソフトウェアを使った動画やアニメーションが埋め込まれたページを表示する際に、必要なソフトウェアが動作していない場合に表示されます。
Flashは、ブロードバンドが普及する以前の20年前から使われている技術で、比較的小さなデータ量でアニメーションやゲームが作成できるため、2000年代に作られた多くのページで使用されていました。
標準技術であるHTMLと比べて自由度が高い反面、悪意のあるプログラムがFlashの脆弱性を突いたときにブラウザやOSに悪影響を及ぼすことが指摘されるようになりました。
一企業であるAdobe社の脆弱性対応の有無で、Flashが動作するブラウザやOSの安定性が脅かされることから、Appleは2007年の初代iPhone発売のころから「iPhoneはFlashに対応しない」と宣言していました。
必須と言われるぐらい普及していたFlashに対応しないApple側への批判は大きかったものの、その後、Apple以外の企業・団体もFlashを敬遠するようになり、2015年ごろから主要ブラウザであるFirefoxやChromeもFlashの動作に制限をかけるようになりました。
現在では、Flashでしか作れなかったようなホームページも標準技術であるHTML5で対応できるようになり、Flashを使用するメリットが薄くなっています。
結果として、Adobe社もFlashから手を引くことになり、ついに2020年の年末をもってFlashのアップデート及び配布が終了されることになりました。
依然としてFlashで作成されたホームページは多く、脆弱性のあるバージョンのFlashプレイヤーをインストールしたパソコンで攻撃コードの埋め込まれたホームページへ訪問してしまうと、悪意のある攻撃を受ける可能性があります。
プレイヤーを常に最新版にして、ウイルス対策ソフトなどを導入していればある程度は攻撃を防げますが、対応が間に合わないゼロデイ攻撃も存在するので安心できません。また、対策ソフトを導入していない場合にはより危険度が高まります。
万が一、ウイルスに感染しパソコンが起動しなくなった場合でも弊社であればデータを取り出せる可能性があるので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。
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