データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2017年05月

Windows Vistaのサポート終了

2007年発売のWindows Vistaの延長サポートが2017/4/11で終了しましたが、使用率の高かったWindows XPのサポート終了と比べると混乱は少ないようです。では他のWindowsはどうでしょうか。


windows vistalogo

Vistaの次にリリースされたOSはWindows7で2009年の発売でした。
Windows 7と比べて、前後のWindows VistaとWindows 8の評判があまり良くなかったという背景もあり、Windows VistaのPCをWindows 7にアップグレードしたり、Windows 8をダウングレードしたりして導入されることが多く、使用率の高いOSとなっています。
Windows 7の延長サポートはサービスパック適用済みであれば2020年1月14日までとなっています。
あと3年でサポート終了となりますがこちらはXPのサポート終了と同じような混乱が生じる可能性がありそうです。
Windows 8は2012年発売でサポートは2023年1月10日までとなっていますがシェアは低いのであまり大きな問題にならない可能性が高いと思われます。

いま新しいPCを購入すると搭載されているCPUの大半がWindows10のみの対応となり、Windows 7や8はサポートの対象外となります。使用しているソフトの都合で以前のバージョンのWindows 7や8が必要な場合は、OSのインストール自体は可能ですがサポート期限が短くなるので注意が必要です。Windows 10のまま使用すれば、2025年まではサポートが受けられます。

macOSはほぼ1年おきに新しいバージョンのOSが出ますが、重大なセキュリティリスクへの対応は2世代前のバージョンまでとなります。そのため、OSをアップグレードしない場合のサポート期間は実質2年~3年程となります。
新しいバージョンのOSが発表される度に、対応するハードウェアも発表され古いハードウェアが非対応となります。最新のmacOS Sierraは2009~2010年ごろに発売されたMac本体でもインストール可能なので、OSのサポート期限とあわせると、本体の発売からおおむね10年程度はサポートされることになります。

サポート期限がくる前にPCを買い替えたりOSを入れ替えたりすることも重要ですが、その前にバックアップを取ってから行うようにしましょう。
OSアップデートやPC買い替えの際のトラブルでデータ取り出しが必要な場合は弊社にご相談ください。

オペレーティングシステムについて
データ復旧事例 ハードディスク(HDD)

キャナルシティ・福岡ワシントンホテルを運営するWHG西日本株式会社様によるお客さまの声を公開

RAID構成NAS(ネットワークHDD)のデータ復旧をご依頼いただいたキャナルシティ・福岡ワシントンホテルを運営するWHG西日本株式会社様によるお客さまの声を公開しました。

キャプチャ
https://www.rescue-center.jp/customer/whg.html

「データ復旧と災害対策」を掲載

「いまさら聞けないパソコン基礎知識 データ復旧と災害対策」を掲載しました。

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https://www.rescue-center.jp/elementary/vol26.html

ランサムウェアにご注意

マスメディアでも報じられているように、現在ランサムウェア「WannaCry」が国内でも猛威をふるっています。ランサムウェアは、パソコン内のデータを暗号化したうえで、身代金を要求するタイプの悪質なソフトウェアです。

先日、Microsoftからセキュリティ更新プログラムに関する案内がありました。

更新内容は2017年3月14日に配信済みのもの(セキュリティ更新プログラム「MS17-010」)と同じです。
そのため、Windows Vista SP2、Windows 7、Windows 8.1、Windows 10、Windows Serverをお使いで、すでにアップデートを行っている場合は問題ありません。

再度案内を行った理由として「お客様の影響の大きさを考慮し、すでにサポートが終了している Windows XP, Windows 8 および Windows Server 2003 についても例外的にセキュリティ更新プログラムを公開しています」と記されています。
通常、サポート期限が切れたOSのアップデートは提供しない方針を取っているので今回は異例の対応ですが、サポート期限後のWindowsにもセキュリティ更新プログラム配布を行っています。その理由としては、今回流行しているランサムウェアの拡散力の強さが挙げられます。

シマンテック公式ブログにおいて、今回のランサムウェアについて解説が行われています。

それによると、「WannaCry は、Microsoft Windows に存在する既知の脆弱性を悪用して、企業ネットワーク内で自身を拡散する機能をもっています。ユーザーの操作はいっさい必要としません。最新の Windows セキュリティ更新プログラムが適用されているコンピュータであれば、感染の心配はありません」となっています。
通常はファイルやURLを開く事で感染するウイルスが多いですが、ユーザーの操作を必要とせず拡散するウイルスとなっています。そのため、受信したメールの添付ファイルを開いたり、悪意のあるサイトを閲覧したりするような操作を行わなくても、同一ネットワーク内で感染したパソコンが存在すれば自動的に感染してしまい、ネットワークにつながったパソコンが多い企業を中心に、世界各地で感染が広がっているようです。

いまのところ、感染はヨーロッパ地方が多いようですが、日本の大手企業でも感染が広まりつつあります。Windowsをお使いの方は更新プログラムが適応されているか、確認をされることをお勧めします。
また、サポートが終了しているWindowsをお使いの場合、ネットワークから切断した状態で使用し、操作を必要としないサーバー等としての利用の場合でも確認されることをおすすめ致します。
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