データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2016年09月

テレビやカメラで耳にする、HDRとは

HDRという言葉を聞いた事はあるでしょうか。最近はスマホのカメラ機能にも搭載されたりして聞く機会も多くなりました。最近はTVにもHDR対応を謳う製品も登場しています。
HDRとはハイダイナミックレンジ(high dynamic range imaging)といいます。
人間の目では100,000:1程度のダイナミックレンジ、つまりもっと明るい部分を1としてその10万分の1の暗さまで見る事が可能といわれていますが、一般的なカメラで3,200:1、モニタなどでは1,000:1しか表現できていませんでした。そのため、カメラの露出の設定によっては影の部分は真っ黒になる”黒潰れ”や、光っている部分が真っ白になる”白飛び”という現象が起きてしまいます。

人間の見る世界ではダイナミックレンジが広い上に、脳が自動で補正し白飛びが起こりにくいようになっていますが、カメラでは露出の設定を間違えると簡単に起こります。その対策を行うのがHDR機能です。

カメラのHDR機能では、露出の違う写真を何枚か撮影し明るい部分と暗い部分の露出を適正な状態で1枚の画像にでき、従来のモニタでも今までよりも目で見た感じに近いものを撮影することが可能となりました。
また、その機能を利用してあえて普段見ているものと違うように補正しアートのように見せたりすることも可能です。
さらに、HDR機能を搭載するTVも登場しており従来の1,000:1から大幅に向上し人間の目で捉えられる100,000:1をそのまま表現できるようになっていて、明るい部分はよりまぶしく、暗い部分のディテールがつぶれない、リアルな映像を見ることも可能になっています。

また一般向けのカメラでもHDRビデオを撮影できる機種も登場しています。
ブルーレイの上位規格である「UltraHD Blu-ray」でも対応していることからこれから対応機器が増えていくものと予想されます。
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HDRで撮影された写真や動画でも弊社で復旧に対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

■SDカード/microSDカードの復元事例

SDカードのスピードクラス

映像の高画質化にともない、次世代メモリカードと呼ばれるXQDカードやCFastカードが登場しましたが、SDカードにも新規格が登場しました。
新規格といってもSDカード自体の形状が変わるわけではなく、速度を表すスピードクラスに新しい規格の追加です。
スピードクラスとは、SDカードの書き込み速度を表す表示で、従来のSDカードにも「スピードクラス」を示す「Class10」等の表示がありました。また、UHS(Ultra High Speed)という規格に対応したカードでは「UHSスピードクラス」を示す「U3」等の表示もあります。二つの規格が同時に存在して混乱を招いていたため、今回新たに「ビデオスピードクラス」が登場し、SDカードのスピードクラスの表記は統一される予定です。

「ビデオスピードクラス」はV6,V10,V30,V60,V90の5段階があり、数字が最低書き込み保証速度を表しています。今までは「UHSスピードクラス」のU3が最速で、最低書き込み保証速度は30MB/秒でした。V60,V90の登場で60MB/秒、90MB/秒の書き込み速度が保証されるようになります。

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https://www.sdcard.org/jp/consumers/choices/speed_class/index.html

高速なSDカードの登場により4K画質の録画はもちろん、8K画質の録画にも十分に対応することができます。V90のカードは最低書き込み保証速度が90MB/秒で、実際の速度はそれ以上になるので、今までのSDカードと比べるとかなり高速になります。

XQDカードやCFastカードが先に販売されていますが、SDカードの対応機器の多さを考えるとビデオスピードクラス対応SDカードがこれから普及していく可能性が高いと思われます。
データレスキューセンターでは、もちろんビデオスピードクラス対応カードのデータ復旧にも対応しておりますので、万が一の場合は弊社にご相談ください。


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