データ復旧コラム|データレスキューセンター

データレスキューセンターのスタッフによるデータ復旧コラム。PC、HDD、USBメモリ、SDカードの情報を中心としたお役立ち情報をお届けします。

2015年09月

ファイル・フォルダのタイムスタンプの解説を追加

いまさら聞けないパソコン基礎知識に、「ファイル・フォルダのタイムスタンプ」のページを追加しました。

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microSDカードのデータ復旧をご依頼いただいた広島テレビ放送様の声を公開

I/Oデバイスエラーで正常に認識できないmicroSDカードのデータ復旧をご依頼いただいた広島テレビ放送様の声を公開しました。

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AndroidのmicroSDカードにも対応しています

iPhoneに代表されるスマートフォン(スマホ)の普及はなおも進み続けています。
一時期はiPhoneの独壇場だった日本市場ですが、最近ではAndroidの台頭も進み、様々なスマホが市場に出回っています。Androidスマホでは本体の内蔵メモリ以外にmicroSDカードにデータを保存できるようになっているものが多く、スマホの普及に伴い、弊社でもmicroSDカードの復旧のご依頼が非常に増えてきています。
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復旧事例:SDカード(メモリーカード)

最近では128GBという大容量のmicroSDカードも市場に出始めており、大量のデータをスマホに入れて持ち運びができるようになってきました。撮影した写真や動画、ダウンロードした音楽などを、いつでもどこでも楽しむことができます。
しかし、microSDカードは非常にデリケートな媒体です。曲がったり傷が入ったりしてしまうとデータ復旧が不可能になる場合があります。microSDは内部の回路や基盤、チップといった部品が一体型の構造になっており、カード自体が物理的に損傷してしまうとデータ領域に電気的にアクセスすることができなくなってしまうためです。デジカメで使用する通常サイズのSDカードやUSBメモリであれば分解して、より詳細な調査ができますが、分解することができないmicroSDはカード自体が壊れてしまうと復旧の手立てがなくなってしまいます。

また、microSDカードなどに搭載されるフラッシュメモリは大量のデータを長期間保存するのに向いていないという側面もあります。書き換え回数に上限があり、使用しない期間が長いとデータが消失してしまいます。
さらに、直前まで問題なく使用できていたものが、突然認識されなくなるという事例も珍しくありません。

コンパクトで便利なmicroSDカードですが、ハードディスクやUSBメモリなどと比べていざという時に取れる手段が限られている媒体ともいえます。microSDにだけデータを保存するのではなく、他のメディアにもバックアップを取るようにしましょう。
GoogleDriveやiCloudなどのオンラインストレージサービスを利用するのも有効です。また、定期的にスマホからパソコンにバックアップを行うのも手軽でお勧めです。大事なデータの入ったフォルダを丸ごとパソコンにコピーするだけなので、複雑な操作も必要ありません。

バックアップやパソコンの基本的な知識に関しては、弊社HPでもご紹介しておりますのでご覧ください。

特集:データバックアップ入門
特集:いまさら聞けないパソコン基礎知識

SLC、MLC、TLCのSSDの違い

廉価で大容量なSSDが市場に出回り始めていますが一言でSSDといってもデータの記録方式によって複数の種類があるのはご存知でしょうか?
主に、SLC(シングルレベルセル)、MLC(マルチレベルセル)、TLC(トリプルレベルセル)と呼ばれて区別されています。
SSDなどのNADA型フラッシュメモリはセルと呼ばれる記憶素子にデータを記録します。SLCではこのセルに1bit単位でデータを記録します。
それに対し、MLCは2bit単位、TLCは3bit単位で記録するものとされています。MLCはその名のとおり複数(マルチ)のデータを1セルに記録するものを指すので、3bitを記録するTLCもMLCの一部に含まれますが、一般的にはMLCは2bit単位で記録するものを指すことが多いです。
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一般向けにSSDが出回り始めたのが2008年頃で、当時は主にSLCでしたがほどなくして2bit記録のMLCのモデルも発売されました。
SLCはセルに1bit単位でデータを記録するので速度面と信頼性で優位でしたが、その分1つのセルに書き込めるデータ量は少なく、価格の面で不利となります。そのため、SLCは高信頼性や速度を求められるサーバ用途のみとなり、一般向けはMLCが主流となりました。
その後更なる大容量化、低価格化のニーズが高まり3bit記録のTLCが製品化されました。容量と価格の面では有利ですが信頼性ではSLCやMLCには劣るといわれています。

SSDは、セルにデータを記録する際に酸化被膜を通して電子をやり取りし書き込みや消去をおこなう仕組みでデータを記録していますが、やり取りを行うたびに酸化被膜が劣化していきます。セルの寿命はSLCでもTLCでも同じとすると、やり取りするデータの量が多くなるTLCのほうが寿命は短くなる傾向にあるといえます。
しかしながら、データの書き込みを制御するコントローラーの改善などで速度や寿命は改善し、現在発売されている製品では初期のSLC製品の2倍の速度を持ちつつ、容量も1TBに迫るTLCの製品も発売されています。

SSDは信頼性や寿命に関して、日々進歩している製品ではありますが、初期のSSD製品は寿命を迎えつつあります。もしもデータが読みだせなくなった場合は弊社をご利用ください。SLC・MLC・TLCいずれのタイプのSSDにも対応しています。

■データ復旧事例(SSD) 
■メディア解説(SSD)

外付けハードディスクの解説を追加

「いまさら聞けないパソコン基礎知識」に外付けハードディスクの解説を追加しました。
さまざまな種類が存在する外付けハードディスクのそれぞれの特徴や、利用シーンごとに適したハードディスクを紹介しています。

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