ニュースなどで「サーバー」という単語を耳にすることが多いと思いますが、どういうものなのか現物を見たことがある方は少ないのではないでしょうか。サーバーとは、本来「サービスを提供するもの」という意味で、IT分野ではネットワーク上に接続されたPCなどからの要求に応じて様々な処理を行い、特定のサービスを提供するコンピュータのことをサーバーと呼びます。それに対して、直接操作を行うPCやタブレットのような端末のことはクライアントと呼びます。サーバーはPCなどのクライアントは異なる、独自のOS(オペレーティングシステム)を搭載している場合がほとんどです。
サーバーはその役割によっていくつかの種類に分類されます。保存されているファイル(データ)を呼び出して閲覧するためのファイルサーバー、メールを送受信するためのメールサーバー、ブラウザ上にページや画像などを表示させるためのウェブサーバーなどが代表的です。近年見かけることの多くなったクラウドサービスと呼ばれるものも、サーバーを利用して大量のデータを処理しています。一般家庭で利用される例も増えつつあるNAS(Network Attached Storage)と呼ばれるネットワーク接続型のHDDも、ファイルサーバーの一種といえるでしょう。
サーバーは24時間常時稼働している必要があるため、故障やメンテナンスでシステムを停止させる必要がないように考慮されています。温度管理や埃対策が施された専用のサーバールームに設置されている場合も多く、サーバーを設置するためだけに作られた、データセンターと呼ばれる施設もあります。
故障などでサーバーが停止してしまうと、サーバーに接続しているすべてのクライアントの機能に影響が出てしまいます。そういった事態にならないよう、エラー検出機能付きメモリやRAID環境などを利用し、システムの信頼性・冗長性・保守性を高めるよう設計されています。
■RAIDについて
しかし、ヒューマンエラーや不測の不具合、外部からの攻撃などによってシステムが停止してしまう可能性を、完全にゼロにすることはできません。企業の運営するサーバーに不具合が発生した結果、重要な情報が完全に消失してしまった事例も存在します。
HDDなどの記録用媒体は消耗品なので、故障したり不具合が起きたりする可能性はなくなりません。そういった事態に備えて管理・運用されているサーバーでも、絶対に安全ということはないのです。
HDDを複数搭載したRAID構成のサーバーは一般的なPCや外付HDDとは情報の構造が全く異なるため、データ復旧の難度は非常に高度なものになる場合が多いですが、弊社ではこれまでに、サーバーのデータ復旧に成功した事例が多数あります。
■データ復旧事例 RAID/サーバー
万が一、サーバーのデータトラブルでお困りの際は、ぜひ一度ご相談下さい。