コンピュータは年々小型化しています。
昔のコンピュータはとても大型でしたが、今では手のひらに収まるスマートフォンが普及しています。過去のデスクトップパソコンより高性能で、価格も安くなっています。
最近では、機能を限定して、スマートフォンよりさらに小型で安価なコンピュータも登場しています。
Raspberry Pi(ラズベリーパイ)は、極端に機能をそぎ落として小型・低価格化したコンピュータです。複数のモデルが存在しますが、価格は20-40ドル程度で、もっとも安価な「Raspberry Pi Zero」は、わずか5ドル。日本では税別600円で販売されています。
ラズベリーパイは、シングルボードコンピュータと呼ばれるタイプのコンピュータです。その名の通り、CPUやメモリが搭載された「1枚の基板」だけで構成されています。単体のコンピュータとして使用可能ですが、記録媒体(SDカード)、モニタ、マウス、キーボード、電源などは別に用意する必要があります。基板だけで販売されていて、ケースすらついていません。公式のケースも販売されていますが、3Dプリンタで自作する方や、お菓子の「フリスク」のケースを使っている方もいます。
教育機関に安価なコンピュータを供給することが目的で作られたラズベリーパイですが、安価で様々なカスタマイズができることから自作IoT機器のベースとして活用されることが多いです。
拡張性が高く、スピーカーを取り付けてインターネットラジオ受信機にする、モニタを接続して同じ映像を繰り返し流すデジタルサイネージ/フォトフレームにする、カメラモジュールを取り付けて監視カメラにする、温度計や湿度計を付けた上で赤外線LEDから遠隔でエアコンを操作できるようにするなどの活用方法があります。ただし、ラズベリーパイでなにか応用する場合は、プログラムの知識が必要となるので初心者お断りのハードウェアです。
ラズベリーパイで使用しているSDカードのデータが消えたり、カードが認識しなくなったりした場合でもデータレスキューセンターでデータ復旧の対応は可能です。ただ、こういった機器では基本的に失われて困るデータを保存する用途には使わず、写真撮影やデータ収集等の用途で使う場合でもデータをクラウドに保存することが多いと思われるので、あまりデータ復旧のご依頼を受けることはなさそうです。
データレスキューセンター
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