通常のディスプレイは、電源を切ると真っ黒の状態になって、ディスプレイの奥を見ることができません。一方、SFの世界では、奥が透けて見えるディスプレイに映像が流れて、まるで映像が宙を浮いているように見えるものがよくあります。
現実の世界でも、それに近い技術が多数生まれています。SFの世界ほどくっきりとした映像が出ないものの、透明な板自体が発光して映像を映し出すシースルー液晶という技術があります。シースルー液晶はまだ発展途上の技術なので、応用例は少ないですが、ある程度光を反射する透明な板にプロジェクターのように投影するタイプの透過型ディスプレイの実用例のほうが多いです。
たとえば頭に装着するHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で透過型ディスプレイ技術が利用されています。HMDの代表的なものには、Microsoftの「HoloLens」があり、新たに「HoloLens2」が発表されています。
一般的にHMDはVR(バーチャルリアルティ・仮想現実)で使用され、装着すると仮想世界の映像の中に飛び込めますが、視界を完全にふさがれるので現実世界が全く見えなくなります。
一方、HoloLensは透明のディスプレイを使用しているので、仮想世界と現実世界を混ぜて表示できます。これを、MR(ミックスドリアリティ・複合現実)と呼びます。
透過型ディスプレイの応用としては、車のフロントガラスなどに情報を映し出すHUD(ヘッドアップディスプレイ)という技術もあります。HUDは、戦闘機のコクピットなど軍事方面で開発されていました。自動車を運転するうえで速度メーターやカーナビを見るたびに前方から視線を外す必要があり、場合によっては危険を伴うことがあるので、顔を動かさずに情報が読めるHUDが注目されています。
残念ながら弊社ではHMDやカーナビ本体のデータ復旧は対応しておりませんが、ドライブレコーダーで利用されているmicroSDやパソコン本体からのデータ復旧は対応しております。
万が一、データ救出が必要な場合にはお気軽にお問い合わせください。
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