「パソコンが突然立ち上がらなくなった」、「USBメモリが開けない」、「うっかりデータを削除してしまった」など、前触れなく一瞬でデータは失われるものです。しかし、こういった突然のトラブルでも弊社のデータ復旧サービスを利用すれば、データを取り戻せる可能性は十分あります。

ただし、復旧ができるかどうかは媒体の状態次第となります。USBメモリの記録チップが割れていたり、HDDのプラッタが割れていたりするなど、データを保存するための部品が破損している場合や、削除後に大量のデータを書き込んでデータの痕跡が掻き消されたような場合は、復旧が出来なくなることもあります。

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■データ復旧が困難な障害・メディア

媒体の状態というのは障害が発生したあとにも変わります。例えば、パソコンが起動しなくなったときに、リカバリ(初期化)を行うと上書きが発生するため、過去に存在したデータの痕跡がなくなってしまいます。こうなると、本来は復旧ができたはずのデータが復旧できなくなってしまうのです。また、パソコンの内蔵HDDに物理障害が発生している場合にパソコンを使用し続けると障害が進行して状態が悪化し、復旧の可能性が下がってしまいます。

また、誤ってデータを削除してしまった場合も、そのあとに新たなデータを書き込むのは厳禁です。新しいデータの書き込みによって過去のデータの痕跡が塗り潰されて、復旧が出来なくなってしまいます。
削除したつもりがないのにあったはずのデータが無くなってしまった場合も、媒体に異常が発生している可能性が高いため、アクセスは控えた方がよいでしょう。

では、メディアに異常が発生した場合はどのようにするのがデータ復旧の可能性を下げずに済むでしょうか。
答えは、すぐに使用をやめ、データ復旧の専門サービスを利用することです。使用しなければ通電も行われず、上書きも発生しないので、復旧の可能性が下がることはありません。

■データの復旧率を下げない為の10のルール

ご自身で復旧ソフトをお試しになるお客様が増えていますが、無料の復旧ソフトなどは精度が低く、復旧できないケースも珍しくありません。また、操作にはある程度専門的な知識が必要になる部分も多く、操作を誤ってデータの上書きが行われると、本来ならば復旧できたはずのものを、ご自身の手によって復旧不可能にしてしまうことになります。実際に弊社でお預かりした媒体のなかにも、このような状態で残念ながら復旧に至らなかった事例はあります。

■個人でデータ復旧を行う場合の危険性

災害などで水没したパソコンなども復旧の可能性はありますが、水没したHDDは乾かさないのが鉄則です。濡れている状態で通電するとショートする可能性がありますし、逆に完全に乾かしてしまうと不純物の固着が起きたり、酸化が進行したりして状態が悪化するおそれがあるからです。水没したHDDは濡れたタオルなどで包んだうえでビニール袋に入れるなどして、調査のご利用をご検討いただくのがお勧めです。

■データ保護ノススメ > ハードディスク(HDD)編
■データ復旧と災害対策

ちなみに、障害発生から復旧までに時間がかかると復旧が出来なくなるという話を耳にしますが、本当でしょうか。「調査を始めてから時間が経ちすぎると復旧できなくなる」、「今すぐに復旧作業に取り掛からないと復旧できるデータが減る」などとご案内をするデータ復旧業者もあるようですが、実はそういったことはありません。

■データ復旧のウソ?ホント?

時間が経過することよりも、「データを上書きする」、「通電を繰り返す」といったことの方が問題です。
障害発生や、データの削除が起きても、焦らず慌てず、まずは電源を切って、データレスキューセンターまでお電話ください。