紫外線を気にしなければいけないものは何も人間だけではありません。身近な素材であるプラスチックも紫外線には弱い素材です。

一言でプラスチックと言ってもさまざまな種類があります。外付けハードディスクやパソコン本体、メモリ媒体などに使われるのは主にABS樹脂で、CDやDVDなどには主にポリカーボネートが使われています。野外で使われている洗濯バサミなどは、しばらくすると色が薄くなってボロボロになってしまうことがありますが、その原因は主に紫外線です。
屋内で使用していて、直射日光をうけなくても紫外線の影響は出ますし、また蛍光灯からも微量な紫外線が出ています。室内で長年使用している白色のPCおよび周辺機器に黄ばみが生じるのも紫外線の影響です。

変色するだけであれば良いですが、長年紫外線の影響をうけると、プラスチックの強度が低下して少しの衝撃で割れることもあります。弊社でお預かりする外付けハードディスクやパソコン本体にもこのような状態になっているものも見受けられます。また、稀にSDカードでも強度低下による割れが発生しているものもあります。

CDやDVDの素材として使われるポリカーボネートはプラスチックの中では紫外線に強い素材ですが、CD-RやDVD-Rなどの光学メディアは記録面の色素にレーザーを当てることで、色素変化や相変化によってデータを記録するため、紫外線によって記録層の化学変化がおきると、読み取れなくなってしまうこともあります。光学メディアは明るい場所に放置せず、ケースに入れて光が当たらないようにして保管しましょう。

どんな機器や、媒体を使うにしても使用環境や、保管場所を決める際に紫外線の影響も考慮にいれてみるとより長持するかもしれません。
紫外線の影響でダメージを受けた媒体でも対応していますので、もしも媒体が読み取れなくなった場合は高い技術力と低価格で評判のデータレスキューセンターをご利用ください。

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