SSDはHDDと比較するとデータの読み込み/書き込み速度が高速であるというメリットがありますが、記憶容量が小さいというデメリットもあります。しかし3D NANDと呼ばれる新しい技術によりSSDの大容量化が進んでいます。
まだ製品化されていませんが、Samsungから16TBのSSDが発表されています。価格面ではまだまだHDDのほうが有利ですが、近い将来にSSDの容量はHDDを超えることになるでしょう。


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SSDはHDDに比べ、省電力で、アクセス速度も速く、衝撃にも強く、容量もHDDを超えることになります。あらゆる面でSSDがHDDと比べて有利になっていますが、データの保存期間についてはどうでしょうか。
半導体技術を標準化する団体「JEDEC」が発表した「JEDEC SSD Specifications Explained」という資料によると、一般ユーザ向けのSSDでは電源OFF時の温度が25度で使用時の温度が40度などの特定の条件下で、2年間は3%以下の故障率になるよう設計されていると説明されています。また、企業向けモデルではより厳しい条件となっています。

さらに、ここで電源OFF時の温度を30度,35度と5度単位で上昇させると、3%以下の故障率を保証できる期間が1年、半年と半減していきます。
オフィスや一般家庭で使用する際に、室内の温度が極端に上がるケースはほとんどないかと思いますが、SSDをご利用される場合は温度に注意してください。
SSDはHDDと比べると可動部分がないので発熱が少なく、熱に強いと思われがちですが、極端に温度の高い場所で使用すると、データが早く消えてしまう可能性が高くなります。

また、このようなケースで消失したデータは、データ復旧では元には戻りません。重要なデータはこまめにバックアップをとるように注意しましょう。
もちろんSSDの故障などでデータが取り出せない場合は、弊社で復旧できる可能性は十分ございます。その際は一度弊社までご相談ください。

■データ復旧事例(SSD) 
■メディア解説(SSD)