iPhoneに代表されるスマートフォン(スマホ)の普及はなおも進み続けています。
一時期はiPhoneの独壇場だった日本市場ですが、最近ではAndroidの台頭も進み、様々なスマホが市場に出回っています。Androidスマホでは本体の内蔵メモリ以外にmicroSDカードにデータを保存できるようになっているものが多く、スマホの普及に伴い、弊社でもmicroSDカードの復旧のご依頼が非常に増えてきています。
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復旧事例:SDカード(メモリーカード)

最近では128GBという大容量のmicroSDカードも市場に出始めており、大量のデータをスマホに入れて持ち運びができるようになってきました。撮影した写真や動画、ダウンロードした音楽などを、いつでもどこでも楽しむことができます。
しかし、microSDカードは非常にデリケートな媒体です。曲がったり傷が入ったりしてしまうとデータ復旧が不可能になる場合があります。microSDは内部の回路や基盤、チップといった部品が一体型の構造になっており、カード自体が物理的に損傷してしまうとデータ領域に電気的にアクセスすることができなくなってしまうためです。デジカメで使用する通常サイズのSDカードやUSBメモリであれば分解して、より詳細な調査ができますが、分解することができないmicroSDはカード自体が壊れてしまうと復旧の手立てがなくなってしまいます。

また、microSDカードなどに搭載されるフラッシュメモリは大量のデータを長期間保存するのに向いていないという側面もあります。書き換え回数に上限があり、使用しない期間が長いとデータが消失してしまいます。
さらに、直前まで問題なく使用できていたものが、突然認識されなくなるという事例も珍しくありません。

コンパクトで便利なmicroSDカードですが、ハードディスクやUSBメモリなどと比べていざという時に取れる手段が限られている媒体ともいえます。microSDにだけデータを保存するのではなく、他のメディアにもバックアップを取るようにしましょう。
GoogleDriveやiCloudなどのオンラインストレージサービスを利用するのも有効です。また、定期的にスマホからパソコンにバックアップを行うのも手軽でお勧めです。大事なデータの入ったフォルダを丸ごとパソコンにコピーするだけなので、複雑な操作も必要ありません。

バックアップやパソコンの基本的な知識に関しては、弊社HPでもご紹介しておりますのでご覧ください。

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