最近、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)を搭載したパソコンが増えています。
UEFIは、BIOS(Basic Input/Output System)に変わる新しいファームウェアで、ここ数年急速に広まっています。
UEFIやBIOSはコンピュータのハードウェアを制御するための最も低レベルの入出力を行うためのプログラムで、パソコンの電源を入れると最初に実行されます。プログラム自体はマザーボード上のROMに記録されていて、HDDからOSを読み出して起動するまでの間、各ハードウェアは、このUEFIやBIOSによって制御されています。
建物でいうところの基礎にあたる部分ですが、通常は操作することがありません。
パソコン上級者がカスタマイズを施したり、あるいはトラブル発生時に設定を確認したりすることがある程度でしょう。

さて、BIOSがより高性能なUEFIに切り替わるとどのようなメリットがあるでしょうか。
従来のBIOSはパソコン黎明期に設計されたもので、多少の拡張はありましたが、何十年もそのまま使用され続けてきました。しかし、古い設計であるため仕様上の限界があります。例えば3TBのHDDからは起動できないなどの制限があります。
それがUEFIになることで、起動ドライブのHDD容量制限はなくなり、設計の自由度が増し、機能も大幅に強化できるようになっています。
BIOSではシンプルなテキストのみだった画面も、グラフィカルなデザインが利用可能になり、マウスで直感的に操作することもできるようになっています。
また、パソコンの中の情報を盗んだり、破壊したりするマルウェアの中には、OSが読み込まれる前に動作するタイプのルートキットと呼ばれるものがありますが、UEFIのセキュアブート機能を使えば、デジタル署名が施されていないソフトウェアは読み込まれなくなるので、ルートキットを無効化して安全にOSを起動することができます。

BIOSからUEFIへの変更は、データ復旧の現場においても、影響を受けています。
一部の復旧作業においてそれまで使用していたプログラムが対応できなくなることもありましたが、データレスキューセンターではこういった環境の変化に対応して、復旧技術も常に新しいものに改良しておりますのでご安心ください。

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