USB接続の機器が認識しないという経験はないでしょうか。認識しない原因はさまざまなものが考えられますが、そのひとつにUSBポートの電力不足があります。

USBポートはUSBメモリやUSB接続HDD以外にも様々な用途で使用されていて、携帯電話の充電などでも使用されています。USBポートから電源を取る便利グッズも多く存在し、USB扇風機やUSBカップウォーマー、USBカイロなどもあります。非常に便利ですが、USBポートから供給できる電力には限界があります。

USBポートには種類があり、それにより給電できる電力が違います。USB2.0のポートは2.5W、青い端子のUSB3.0のポートは4.5Wになります。新規格のUSB3.1のポートは最大で100Wとなり大幅な電力アップとなっています。一部のノートパソコンでは、電源ポート代わりにUSB3.1ポートが搭載されています。


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ACアダプタが付属しないタイプのUSBハブを介して接続をすると動作がおかしくなったり、認識しなくなったりすることがありますが、これはもともと1つのポートの電力を分けて使用しているためです。USBメモリは認識するのでUSBポートは壊れてないようだけどUSB接続のHDDは認識しないような場合このUSBポートの電力不足が考えられます。

認識しないだけなら接続を変えるだけで対処も可能ですが、電力不足のまま動作させると機器が認識できなくなってしまう可能性もあります。USBハブを使用する場合はマウスやキーボードなど消費電力が低いものだけを使用して、消費電力の大きなものはUSBハブを使わずに直接接続する事をお勧めします。対策をとっても突然にトラブルは起こる事がございますので、何かございましたらお気軽にご相談ください。

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