暗号技術はインターネットでのデータ通信やパソコン上でのデータ保存の際に広く使われています。暗号化していない状態データのやり取りをすると、情報を傍受されたり、改ざんされたりするおそれがあるので、インターネットにおいて暗号は非常に重要です。


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暗号は意味不明な文字列に置き換えられたメッセージ本文と、それを解読するためのキー(鍵)がセットになっています。例えば古代の「シーザー暗号」では、決まった数だけ文字をアルファベット順にずらすというルールで文字列が置き換えられています。仮にその数字を3にした場合、「A」は3個ずらして「D」に、「B」は「E」に置き換わります。この場合「3」がキーとなり、そのキーは秘密にされています。盗み見る側は表に出るメッセージ本文をもとにキーを推測して、暗号の解読を試みます。暗号に用いる鍵と、解読するための鍵が共通なので、「共通鍵暗号方式」と呼ばれています。

インターネットの世界で広く使われているのはRSA暗号で、これは「公開鍵暗号方式」を使用しています。共通鍵暗号とは異なり、2つの鍵が用いられていて、暗号化するための「公開鍵」と、解読するための「秘密鍵」がペアになっています。
秘密鍵を持たない状態で解読しようとすると膨大な計算量が必要な仕組みになっていて、適切な規格の方式を用いた場合、スーパーコンピュータを使っても解読に長い年数をかける必要があると言われています。

しかし、計算量が膨大なだけで、”原理的”には秘密鍵なしでも解読は可能です。コンピュータの進歩は目覚ましく、いずれはRSA暗号も解読されるのではないかと言われています。

解読不能な次世代暗号として注目されているのが「量子暗号」です。量子暗号は、鍵を光子という素粒子を用いて送信します。光子は受信すると状態が変化する特性を持つため、途中で傍受されると、その時点で光子の状態が変化するため本来の受信者が傍受されていることを検出できる仕組みとなっています。正しく受信できた場合は、その鍵は誰にも傍受されていないことが分かるため、あとはその鍵で暗号化されたデータを送りあえば他の誰にも解読できないことになります。このような仕組みのため"原理的"に解読が不可能な暗号になると期待されています。

データレスキューセンターは、暗号化されている媒体のデータ復旧にも対応しています。
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