データのバックアップとは一口に言ってもやり方は色々あります。バックアップは、常に二重三重にデータを残しておくというのが基本となります。データの複製先は、HDDやSDカードなどのメディア以外にも、ネットワーク上のオンラインストレージもあります。たとえば本体とmicroSDカードに二重にデータを持っている場合では、本体が壊れてしまうような事故や紛失で、一度にデータが失われるリスクがありますが、オンラインストレージならその心配はありません。

ただし、間違ってバックアップ先のデータを消してしまった場合に、HDDやSDカードなら消してしまったデータを復旧することが可能ですが、オンラインストレージでは復旧することができません。また、オンラインストレージはデータ容量の制限があったり、サーバー提供元のサービス方針次第で突然対応が変わったりすることもありうるのがデメリットとなります。

iPhoneの場合、具体的にはAppleが提供するオンラインストレージ「iCloud」を利用することになります。
最初にiPhoneをセットアップする際にApple IDを取得してiCloudを使うように設定すれば、あとは自動で写真やアプリのデータをiCloudのサーバー上にコピーできます。
iCloudへの同期はWi-Fi接続時に限定されるので大量のデータバックアップで通信制限を超えることはありません。なお、無料で使えるiCloudのデータ量は5GBまでなので、多くのデータを保存したい場合は有料のオプションを契約する必要があります。

PCにiPhoneのバックアップを取る場合は、iPhoneを接続した状態でiTunesを起動して「今すぐバックアップ」を押すだけです。「バックアップを暗号化」にチェックを入れておくとバックアップ用のパスワードを入力する必要がありますが、Safariで保存したパスワードやWi-Fiの設定など、パスワード情報を含んだデータがバックアップに含まれるようになり、バックアップから復元後の作業が楽になります。
iCloudでのバックアップと併用可能なので、両方にバックアップすると良いでしょう。

Appleの公式のバックアップツール以外にも、写真などのデータのみであればFlickrやGoogleドライブ、Dropboxなどのクラウドサービスで多重バックアップすることが可能です。
Androidスマートフォンの場合、iCloudの代わりにGmailアカウントでオンラインストレージにバックアップが可能です。
設定画面の「バックアップとリセット」で設定をONにするとGoogleのサーバーに各種設定がバックアップされます。
写真や動画もバックアップする場合はGoogleドライブを使います。フォトアプリの設定画面で「バックアップと同期」を選択すると自動的にバックアップされます。
Google以外のサードパーティ製バックアップアプリを使っても良いでしょう。

また、AndroidはiPhoneとは違ってmicroSDカードを使ったバックアップが可能です。
画像等を本体からmicroSDカードに移して、それをパソコンに取り込むことができます。パソコンを持っていなくても、いったん本体にデータをコピーしてバックアップ用の別のmicroSDカードにデータをコピーすることもできます。

スマートフォンのバックアップを行う際に注意する点としては、標準のバックアップツールは初心者でも簡単にバックアップができるようになっていますが、全てのデータがバックアップされているとは限らないということです。
一般的には電話帳や通話履歴、スケジュール、メール、画像・動画などがバックアップ対象になっていて、ゲームのアカウント情報や、LINEのトーク履歴のデータなどは通常、バックアップ対象になっていません。そういった後から追加したアプリケーションのデータのバックアップを忘れないようにしましょう。ゲームの場合は、機種変更の時に使用する「引き継ぎコード」を発行しておけば、バックアップから復元後にデータの引継ぎが可能になるものが多いです。

スマートフォンで利用していたmicroSDカードが壊れた、間違ってmicroSDカードのデータを消してしまった場合は、ぜひデータレスキューセンターまでご相談ください。

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https://www.rescue-center.jp/elementary/vol24.html
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