パソコンにUSBメモリ等を接続した際に「スキャンして修復しますか?」と表示されたり、外付けHDDなどを接続したままPCの電源を入れた際に「Checking file system on…」と表示されたりすることがあります。
これは「スキャンディスク」もしくは「チェックディスク」と呼ばれるWindowsに標準装備されている機能です。たとえば記録メディアの使用中にパソコンの電源が切れたり、安全な取り外しを行わずに記録メディアを抜いてしまったりなどして、記録メディアにデータが正常に記録されなかった場合に、Windowsのファイル管理情報に異常がないかを確認し、異常が認められた場合に管理情報を修復します。

表示に「修復(推奨)」や「Check」という文字があるので、指示に従って進めてよいと判断されがちですが、この指示に従って修復を進めると、場合によってはデータが記録メディア内からなくなってしまうことがあり、データ保護の観点からみれば、この指示に従うことはご法度といえます。
また、記録メディア自体に物理的な損傷の前兆が見られる場合にもスキャンディスクが作動する場合があります。
スキャンディスクを促す表示が出た場合は、別の記録メディアにデータを退避したあとでチェックディスクを実施することをお勧めします。

データレスキューセンターでもチェックディスクからのデータの復旧例は多数ございます。ただし、データの順番などを直接的に書き換えたり、元々存在していたデータの痕跡を断片化させたりするケースもあり、このような場合だと復旧可能なデータが極端に少なくなることがあるため、復旧作業の難易度は高くなる傾向にあります。
うっかりチェックディスクを実行してしまった場合は、まずは弊社にご相談ください。

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■チェックディスクとデータ復旧
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■データの復旧率を下げない為の10のルール
■個人でデータ復旧を行う場合の危険性
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