パソコンやスマートフォンを購入する際に、製品の比較表で「CPU」という言葉を良く目にする事はないでしょうか。
CPUとは「中央演算処理装置(Central Processing Unit)」を略した言葉で、パソコンやスマートフォンには必ず搭載されている部品です。プログラムの世界では入力された文字を記録したり、画像を表示したりすることをすべて計算で行っていて、その実際の計算の大半はこのCPUに対して命令することで実行されます。CPUがコンピュータの本体と言えるでしょう。
パソコンを構成する部品がそれぞれ勝手なタイミングでデータの処理を行うと、CPUが次に処理すべきデータがメモリに入っていないなどの問題が発生します。そのため、同じタイミングで処理できるよう一定のリズムを刻むクロック信号を使ってシステム全体が同期されています。CPUの性能を示す指標の一つとして、クロック信号の周波数(=クロック数)があります。たとえば、クロック数が1GHzであれば、発信されるクロック信号の数は1秒あたり10億回です。
CPUの核の部分で実際に計算を行う部分をコアと呼びます。もともとは1つしかありませんでしたが、2つのコア(デュアルコア)、4つのコア(クアッドコア)、さらに多くのコアを搭載したCPUが登場しています。一つのコアで複数の情報を処理するには、時間を区切ってひとつひとつの計算を行うため効率が悪くなりますが、複数のコアを持つとそれぞれのコアで別の計算が同時進行できるため、処理を高速化されます。
以前はクロック数を上げて多くの命令を短時間で処理できるようにすることで、CPUの性能を上げていく傾向がありましたが、マルチコアが主流になって以降は、クロック数は重視されなくなりました。
CPUの性能向上に伴い、消費電力と発熱量が増える傾向がありますが、最近はスマートフォンやノートパソコンなどで使うために省電力、低発熱になるようある程度性能を抑えたCPUが主力となっています。
CPUはあらゆるコンピュータの要となる部分で、CPUが壊れるとコンピュータは動作しなくなります。CPUの故障が原因でデータが読み込めなくなったり、破壊されたりすることもあります。そういった場合はデータレスキューセンターまでお問い合わせください。
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