これからの季節、行楽やイベントの折にはビデオカメラで撮影をされることも多いことと思います。その際、誤ってデータを削除してしまったというご相談もよくお受けします。
一般のビデオカメラはパソコンと接続をしてデータをやり取りすることが前提になっていて、ファイルフォーマットの仕組みなども汎用的なものが使用されています。そのため、削除やフォーマットなどをしてしまっても、外付けHDDやUSBメモリなどでデータを消してしまった時と同様にデータの復旧が可能です。
ただし、最近の事例では、ビデオカメラの動画は撮影中に動画の形式や長さなどの情報を記録した部分と動画の実データ部分を分割しながら保存をするような独特の保存方式を取っていることが多く、データ復旧の際には特殊な対応が必要なものが増えています。データの痕跡は残っていても、構造がバラバラになっているため、市販の復旧ソフトなどでは正常に復旧できないことが多いようです。
同じメーカーのビデオカメラでも、型番が異なると分割方式も異なるため一つ一つの構造を見極めながら繋ぎ合わせる必要があり、これらを自動化する処理は難易度が非常に高いのでしょう。
また、製品寿命や落下・水没による影響で正常に動作・起動しなくなったビデオカメラからのデータ復旧の場合は、本体を分解して内部の記録メディアを取り出して処置をする必要がでてきます。
2010年頃までビデオカメラの記録メディアはHDDタイプが主流でした。仮にHDD自体に物理的な障害が発生していてもパソコンのHDD同様、復旧が可能です。
しかし、現在主流になっているメモリタイプは、完全にブラックボックス化された独自規格の構造になっているため、全く異なるアプローチからの対応が必要となります。こちらも型番により復旧の可否が決まることが多いですが、技術の積み重ねにより徐々に対応実績も増えてきました。
データレスキューセンターでは、独自技術の開発によりこういった特殊メディアの復旧にも対応していますのでのお気軽にご相談ください。
■ビデオカメラの復旧事例