年々容量が増えているSDカードはついに1TBの大台に乗りました。対応している機器は限られており、価格も非常に高額ですが、一般的なパソコンのハードディスクに匹敵する容量です。

キャプチャ

仮に1枚4MBのJPEGで写真を撮影すると、250万枚も保存可能です。毎日100枚撮影するとしても約7年分の容量となります。
動画の場合は、20Mbpsのハイビジョン動画の場合だと100時間超の録画が可能で、100Mbpsの高画質の4K動画でも20時間以上の撮影が可能です。

普通に使っていれば、1TBの容量をすぐに使い切ることはないでしょう。そのため、撮影した画像をパソコンなどに退避させなくてもどんどんため込んでいく方が多くなります。
しかし、大容量化したSDカードはデータの長期保存に弱いという側面があります。

SDカード内のフラッシュメモリにデータが記録されますが、このフラッシュメモリは絶縁体に囲まれたセル内に電子をため込むことでデータを記録する構造となっています。フラッシュメモリの大きさは限界があるので、記録容量が増やすためには、セルを細分化するしかありません。結果としてセルのサイズは非常に小さくなり、一つのセル内に保持している電子の数も少なくなります。そして、高温の環境で電子の動きが活発化したり、絶縁体の劣化が起きたりすると、セルから電子が抜けだしてしまうことがあります。

一度データを書き換えれば、セル内の電子数はリセットされますが、記録されたままのデータ部分の電子が補充されることはありません。つまり、撮った写真を何年もそのままにしていると電子が抜けてデータが欠損する確率がどんどん高くなっていきます。セルの細分化が進むと、一つのセル内の電子数が少なくなるので、データ消失のリスクは大きくなります。

結果として、データをたくさん入れられる容量の大きなSDカードほど、長期保存には向かないということになります。一度の撮影で高画質の動画を何時間も撮影したり、長期間の撮影旅行に出かけたりするようなプロカメラマン以外は、必要以上に大きなサイズのSDカードは購入せず、適度なサイズのSDカードで定期的にバックアップを取るほうが安全といえるでしょう。

弊社では、こういった現象によって読めなくなったSDカードからのデータ復旧にも多数成功しています。長期使用に伴うSDカードの不具合に遭遇したらご依頼ください。

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