USBメモリやSDカード、SSDなどで利用されているフラッシュメモリには書き換え回数の上限があることがよく知られています。他にも長い時間放置しているとデータが"蒸発"するように消えるという現象があることをご存知でしょうか。

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フラッシュメモリは、通電していない状態でもデータを保持する「不揮発性」という特徴を持っています。フラッシュメモリはフローティングゲート(浮遊ゲート)と呼ばれる周囲から電気的に浮いている空間を持つセルで多数集まって構成されています。そして、ゲートに電圧をかけて、電子を押し込んだり吸い出したりすることで、電子がある状態・ない状態、つまり「0」か「1」を実現させています。
電圧をかけない限りはゲート内の電子の状態は変わらないので、通電されていない状態でもデータがそのまま保持される仕組みになっているわけです。

このゲートは薄い膜に包まれていて電子の出し入れの度に膜が少しずつですが劣化をしていきます。書き換え回数の上限は膜の劣化により、「0」と「1」の判別がつかなくなることで発生します。この回数はMLCと呼ばれる形式では1万回程度、そして保持期間は5年程度が目安とされています。
保持期間というのは、ゲート内に電子を保持できる期間のことで、長時間書き換えられないと電子がゲートから漏れてしまう可能性が高くなります。つまりUSBメモリをパソコンに接続することなく何年も放置していたら、データが全て消えてしまっていたということが起きうるわけです。

ただし、5年という数字はあくまでも最低限度の目安であり、実際の製品では"それほど使い込んでいなければ"5年や10年使っても問題はないとされています。長年放置していたとしても"蒸発"が発生する可能性が出てくるだけで、必ず消えるわけではありません。

一方、使い込んでいるメモリの場合は膜が劣化し長期のデータ保持が難しくなります。
特に、空き容量が少ない状態での読み書きを頻繁にしていると、特定のセルに偏って読み書きが行われて劣化が進むことがあります。
そういった状態では、データの消失も発生しやすくなっていますので、数年単位でメモリ自体を買い替えるのが一番お勧めです。

データレスキューセンターでは間違って消したわけではないのにデータが消えてしまったようなケースでも、データ復旧の可能性は十分にありますので、お気軽にご相談ください。

各フラッシュメモリ媒体のデータ復旧事例
■USBメモリ(フラッシュメモリ)
■SDカード・microSDカード
■SSD(Solid State Drive)