データを保存していたDVDを見ようとした時に以前保存していたデータが読み込めなくなったという経験はありませんか?
CD-RやDVD-R、BD-R(Blu-ray)などの記録可能な光学メディアはディスクにレーザーを当てデータを記録します。ディスクの記録層とよばれる部分にレーザーが当たり、色素が変化を起こすことで情報が記録されます。
DVD-Rの記録層には、炭素を含む有機系の色素が使用されており、光や熱などに弱く保存環境によっては何もしていなくても劣化してしまいます。そのため、ディスクに傷も付いてないのに読み込めなくなるということが起きます。
BD-Rの記録層には主に無機系の色素が使用されており、DVD-Rと比べると経年劣化には強くなっています。
![CK20160626273814_TP_V[1]](https://livedoor.blogimg.jp/datarescue/imgs/6/2/62a765a2-s.png)
DVD-Rより経年劣化に強いBD-Rですが、注意が必要な部分もあります。
記録層の上に保護層がありますが、BD-RではDVD-Rより保護層が薄く作られています。そのため、ディスク表面の少しの傷や汚れでもデータが読み込めなくなります。
「指紋が付いただけで読み込めなくなった」、「不織布ケースに入れていたら傷が付いた」ということをよく聞きますが、これは保護層が薄いために起こります。指紋だと6個程度でも読み込めなくなると言われています。また、通常のディスクケースであれば内周部分の爪で固定されるので、ディスクが宙に浮いた状態になりますが、不織布でできた簡易ケースだと、ディスクの表面に常に異物が接触していることになり、ダメージを与えてしまいます。
ただ、Blu-rayディスクはその保護層の薄さをカバーするために、ハードコーティングが施されているので、汚れや傷がつきにくくなっていて、指紋もすぐに拭き取れます。
また、光学メディアは、湿度や温度の変化でもダメージを与えてしまいます。なるべく低湿度、低温度の安定した場所で保管しましょう。
取り扱いや保存方法を間違わなければ何十年ともつと言われている光学メディアですが、気を付けていても突然に認識しなくなることはあります、もちろん傷や汚れ、経年劣化で読み取れなくなった光学メディアのデータ復旧にも対応しておりますので、万が一の場合は弊社にご相談ください。
データ保護のススメ
CD/DVD/BD(Blu-ray ブルーレイ)のデータ復旧事例