ノートパソコンや携帯電話、モバイルバッテリーで利用されているバッテリー(リチウムイオン電池)は使用しているうちにだんだんと容量が低下していくことはよく知られています。具体的には携帯電話で使用されている単セルタイプのバッテリーは300回から500回の使用でおおよそ50%~80%程度まで劣化するとされています。ただし、使い方次第ではこの劣化をある程度は抑えることも可能です。
この、300回から500回という回数は単純に充電を行った回数を示すものではなく、0%から100%までの充電を1サイクルとしてカウントします。例えば25%放電してから充電する動作を4回行ったら1サイクルという計算になります。


リチウムイオン電池以前に使用されていたニッカド電池やニッケル水素電池では、バッテリーを使い切らないうちに充電する"継ぎ足し充電"は、メモリー効果と呼ばれる機能劣化が発生するため厳禁でした。それに対し、リチウムイオン電池はメモリー効果がほぼ発生しないとされており、"継ぎ足し充電"による悪影響は考慮する必要はありません。
同様にバッテリーの過放電や過充電状態も、バッテリーに悪影響を及ぼすものとされていましたが、最近のバッテリーは内部の保護回路等も進化しており、よほど長期間放置しなければ、大きな影響は及ぼさないとされています。
充電完了後も電源をつないだままにしていると多少は寿命に影響を及ぼしますが、この辺りは利便性との兼ね合いになると考えられます。2~3年おきでバッテリーや本体を買い替えることが前提となっているのであれば、その間だけもてばよいという割り切った使い方もお勧めになるでしょう。
リチウムイオン電池の一番大きな悪影響を及ぼすのは"熱"です。とくに満充電の状態で40度を超えるような環境においておくと、あっという間に劣化します。急速充電しながら、動画閲覧などの高い負荷がかかる作業を行うとすぐに高温になるので注意が必要です。
使い込まれたバッテリーは残量表示もずれやすくなります。残り20%の表示だったのに突然電源が落ちるなどの現象が起きることもあります。データの保存や閲覧をしている途中で急にバッテリーが切れてシャットダウンしたりすると、データが壊れてしまうこともよくあります。そういった場合は弊社のデータ復旧サービスをご利用ください。
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