ネットワークを経由して複数のパソコンでデータを共有できるHDDのことを、NAS(Network Attached Storage・ナス)といいます。
最近では企業だけでなく、一般家庭でのNASの利用が増えています。スマホやタブレットのデータも共有できるモデルもあり、家庭内のどこからでも保存したデータにアクセスすることが可能です。NASはデータをやり取りする媒体と直接接続する必要がなく、ネットワークにつながっていれば離れた場所からでもアクセスできるので非常に便利です。

USBケーブルで接続するタイプの外付HDDとは違い、NASは単体のコンピュータとして動作しネットワークに参加してハードディスクの中身を共有する仕組みをもっています。そのため、NAS自身がLinux等のOSを搭載しており、ファイルシステムもパソコンで一般的なNTFSやFATではなく、XFSやExt3が採用されています。
異常が発生した際は、ファイルシステムの特性の違いによりパソコン本体の内蔵HDDや外付HDDよりも復旧作業の難度が高くなる傾向にありますが、もちろん、弊社ではNASの復旧にも対応しており、これまで多数の復旧事例がございます。

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メディア解説 > ファイルシステムの種類
データ復旧事例 > LinkStation(リンクステーション)
データ復旧事例 > LANDISK等その他NAS

NAS上のデータを誤って削除してしまっても復旧は可能ですが、元々のフォルダ名やファイル名といった情報が復元できない場合があります。
外付HDDやWindowsパソコン内蔵のHDDの場合は、削除やフォーマットを行った場合でも元々のフォルダ名、ファイル名まで復元できる事例が多いのに対し、NASの場合はそういった「データを管理するためのデータ」が削除の時点で完全に消滅してしまうことが多く、修復が非常に困難なケースが多いのです。
また、複数台のHDDを搭載してRAIDと呼ばれる環境を構築しデータの冗長性を高めるモデルも多数ありますが、そういったものでもデータを削除してしまえば同じ結果になります。


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データ復旧事例 > RAID
データ復旧事例 > TeraStation(テラステーション)

また、削除してしまった後で、継続利用を続けるとデータの上書きが発生し、復旧がより困難になるため注意が必要です。
NASはアクセスの利便性が高い反面、異なる場所から複数の人がアクセスするケースも多いため、誤ってデータを削除してしまったことに気づかず継続利用されるケースも少なくありません。NASのデータも定期的に別の場所にバックアップを取り、障害発生のリスクに備えるようにしましょう。
万が一データが消失してしまった場合はすぐに電源を落とし、ぜひ弊社にご相談ください。