昔は切符の券売機やATMなどの、限られた機器でしかタッチパネルに触れる機会がありませんでしたが、ここ数年のスマホやタブレットの普及や、Windows8以降での対応により身近な存在となりました。
タッチパネルには様々な方式があり、一般的には「抵抗膜方式」と「静電容量方式」が使用されています。


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抵抗膜方式は、押した場所の圧力を検知し電流を流す仕組みで、感圧式とも呼ばれます。単純に圧力を検知する仕組みなので触れるものは何でもよく、手袋で触ったり、ペン先で触れたりしても感知可能です。仕組みが単純なので製造コストが低い反面、圧力を検出する2枚の金属薄膜で覆われるため視認性に劣ることが欠点で、スマートフォンではあまり採用されておらず、主に家電などの操作パネルで使用されています。

静電容量方式は、画面に触れたときに発生する微弱な静電容量の変化をセンサーで感知して位置を測定する方式で、多くのスマートフォンで使用されています。スマートフォンで採用の多い投影型静電容量方式は、高精度の検出能力があり、複数の指も同時に感知することが可能です。触れたものに流れる静電気を感知するため、指やタッチパネル専用のペンで触れる必要があり、手袋や普通のペンでは反応しません。ポケットやカバンの中で物に触れても反応しないのでメリットでもあります。
製造コストが抵抗膜方式よりも高い事と、大型の画面には使用が難しいという欠点があります。

初期の静電容量方式のセンサーは画面の上に電極を配置していたので視認性が良くありませんでしたが、近年になり画面と電極が一体となって配置出来るようになって表示を妨げなくなり、タッチパネル非搭載のものと比べても遜色のない画質が出せるようになりました。

最近では、スマートフォンの高級機種を中心に液晶の代わりに有機ELを使って、真四角ではない形や端が湾曲した特殊なタッチパネルも登場しています。

タッチパネル搭載機器は様々なものがありますが、弊社でデータ復旧に対応しているタッチパネル搭載機器も多数ありますので、データ復旧でお困りの際は弊社にご相談ください。

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