パソコンの心臓部であるCPUは、現在IntelとAMDの2社がほとんどのシェアを占めていて、この2社は長い間ライバル関係にあります。AMDは、パソコンの中で画像処理を受け持つGPU(グラフィックボード)の分野でも市場の2-3割程度のシェアを持っていますが、GPUシェア7割を超える最大手のNVIDIAに続く二番手の立場にあります。

そのような状況の中で先日、Intel製のCPUとAMD製のGPUを統合した製品がIntelブランドで発売されることが発表され、CPU分野での2社の長い対立を知っている人たちを驚かせました。


cpu

最近では、簡易的なGPU機能を搭載したCPUが普及し、高性能な単体のGPUを搭載しないパソコンが増えています。特に、ノートパソコンは筐体のサイズが限られているため、一部の高価格帯製品以外は、単体のGPUを採用していません。
今回の製品は、CPUチップ自体にGPU機能を搭載するのではなく、Intel製のCPUチップとAMD製GPUチップを一つのパッケージに並べて1チップにしています。そのため、ノートパソコンのような小型の機器でも高性能な単体のGPUチップを搭載でき、デスクトップPCでしか動かなかったような、最新のゲームも小型のノートPCで遊べるようになります。また、省電力で小さくて画像処理が高性能となると、いま話題のVR分野での普及が期待されます。

どのような経緯で二社がタッグを組んだのかは、背景を想像するしかありませんがお互いに利点の多い提携だといわれています。
GPU分野でNVIDIAに後れをとっているAMDにとっては、今回の製品は自社GPUの普及の後押しとなり、ライバルと手を組むメリットは大きいです。Intelにしても、GPUをCPUのように使う”GPGPU”という技術でCPU業界にもプレッシャーをかけているNVDIAへの対抗意識があると思われます。

ただし、このタイプの製品の普及が進むと、AMDはIntelの下請け的な立場となって自社ブランドの単体GPUが売れなくなる可能性がありますし、Intelにしてもライバルに製品をコントロールされるという不安があります。そのため、製品発表時点ではゲーム向け製品と限定しているようです。

データレスキューセンターのホームページでは、CPUやGPUも含めたパソコンの構造についての解説も行っておりますので、興味のある方はご一読ください。

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