先日の記事で「マルチコアCPU」について解説しました。
CPUのクロック数の向上による処理能力の向上が頭打ちになってきたため、クロック数は控え目にして、コアを複数(マルチ)にすることで性能の向上を図ったのがマルチコアです。
2018年に発売されている最上位モデルでは18コアのCPUもあります。

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その一方でコアを物理的に増やすのではなく、擬似的に倍増させる技術があり、インテル製のCPUでは「ハイパースレッディング・テクノロジー(HTT)」と呼ばれています。
CPUで実行される一連のプログラムをスレッドと呼びますが、1つのコアで2つのスレッドを同時に動作させるものです。2スレッドが動作すると、OS側からみると2つのコアとほぼ同様の扱いが可能になります。最新のCPUでは18コア/36スレッドのものがあります。

コアとスレッドの関係については、オムレツを作るコックさんに見立てて説明されることがあります。
2コアではコックさんが2人、4コアではコックさんが4人で同時に調理を進めます。当然オムレツを作る速度はコックさんの数に比例することになります。
そして、使うコンロの数がスレッドの数に該当します。一人で2つのコンロを使えば、同時に2つのオムレツを作れます。
2コア・2スレッドでは2人のコックさんが各1台のコンロで、2コア・4スレッドでは2人のコックさんが各2台、合計4台のコンロで調理します。作業効率が上なのは当然スレッドが多い方とはなりますが、コアの数を増やすほどの効果は期待できません。
この技術の肝は、コックさんの性能をフルに使いきらせることです。その効果は条件や環境によって大きく変わり、例えばHTTがあってもソフトウェアの立ち上がり時間などについては、あまり時間が短縮されないとされています。動画の変換・編集作業においてはHTTの効果が出やすく、30%のほどの性能向上が見込めます。

買い替えの際など、CPUを見比べる際はコア数だけでなくスレッドの数にも注目してください。

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