「フォーマット」という言葉は、パソコンやデジカメ、スマートフォンなどの情報機器を利用していると、よく見かけます。同じ「フォーマット」でも、複数の意味を持っているので注意が必要です。

一般用語としては、「定型書式」のことをフォーマットと呼びます。役所に提出する書類や履歴書などが該当します。
パソコン用語としては、ファイルシステムの種類のことをフォーマットと呼びます。「NTFSフォーマット」「exFATフォーマット」といった使われ方をします。

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■ファイルシステムについて

また、記録媒体のデータを消去してファイルシステムを設定しなおすこともフォーマットと呼びます。「SDカードをフォーマットする」「ハードディスクをNTFS形式でフォーマットした」といった言い方をします。こちらは「初期化」と言い換えることもできます。

「フォーマット」という単語が名詞として使われていればファイルシステム、動詞として使われていれば初期化を意味することが多いです。

記録媒体に対して初期化を行うと、何も記録されていない状態になりますので、それまで保存していたデータを見ることができなくなります。もちろん弊社ではそのような状態からのデータ復旧に対応していますが、初期化の方法によっては復旧できない場合があります。

初期化の一種である「ローレベルフォーマット」は、ハードディスクを利用開始する際に、トラックやセクタなどの基本的な情報を書き込む作業で工場出荷時に行われます。物理フォーマットとも呼ばれています。
このローレベルフォーマットを行うと痕跡を残さずデータが完全に消去されてしまいますので、データの復旧が不可能にしてしまう初期化方法ですが、ハードディスクメーカーが配布している専用のツールで行う作業なので、普通にパソコンを使用しているときに誤ってローレベルフォーマットを行うことはほぼありません。

OS上の通常操作で行う初期化は、論理フォーマットと呼ばれます。NTFSやexFATなどのファイルシステムの設定をハードディスクに書き込む作業です。
Windowsでは論理フォーマットを行う際に、「クイック」オプションがあります。最低限必要なファイルシステムの情報を書き込むだけなので、フォーマットの時間は短く、フォーマット前に保存していたデータの痕跡は残っている状態になります。「クイック」オプションを付けずに論理フォーマットを行うと、全セクタに対して0(ゼロ)が書き込まれるため、フォーマットに時間がかかり、以前のデータも完全に消えてしまいます。そのため「完全フォーマット」とも呼ばれます。
ローレベルフォーマットや完全フォーマットの場合は復旧不可となりますが、それ以外であればデータの復旧の可能性はございます。誤動作等で勝手に初期化されてしまう場合は、完全フォーマットになっているケースはあまり多くなく、多くの場合はデータ復旧が可能です。いつの間にかデータが消えていた、間違ってフォーマットしてしまったといった場合は、お気軽にお問い合わせください。

■データの削除・フォーマットについて
■HDDのデータ復旧事例
■SDカードのデータ復旧事例