昨年あたりから、一般の家庭向けに現在、「10ギガビット・イーサネット(10GbE)」を備えた製品が出回りつつあります。
現在、一般家庭や企業内のネットワークではギガビット・イーサネット(GbE)という規格が広く普及しています。1秒あたり1ギガビットのデータをやり取りできる規格で、1000BASE-Tとも呼ばれます。一昔前はその1/10の速度の100BASE-Tが主流で、現在でも100BASE-Tのネットワーク環境のご家庭も多いようです。


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10GbEは10GBASE-Tとも呼ばれ、文字通りGbEの10倍の通信速度を可能にし、速度の理論値は毎秒10ギガビット(=1.25GB)もあります。実際の速度は機器の性能やディスクへのアクセス速度などの要素が加わるため、毎秒500MBから1GB程度の速度になります。100GBのデータを転送した場合、1000BASE-Tだと15分以上かかりますが、10GBASE-Tなら1分30秒から3分程度の速度となり、ネットワークを介してのデータのやりとりが手軽になります。

主に家庭内LANや企業内LANで使用されている10GbEですが、インターネット接続サービスでも10Gbpsのサービス提供エリアも広がり、遠方とのデータのやり取りが高速で行えるようになっています。

実は、10GbE規格自体は10年前からありましたが、当時の接続用機器は消費電力が大きく冷却用のファンも必要なため、32インチ液晶テレビとほぼ同等の電力が必要となり、機器自体の価格も含めたコストが導入障壁となっていました。現在の製品では製品価格も下がり、消費電力は10年前の60%以下となり導入しやすくなっています。4K動画など、容量の大きなデータを扱うことも増えているので、社内ネットワーク環境の再構築を検討されている方は、10GbEを導入されてみてはいかがでしょうか。

なお、10GbEに対応しているような最新のNASであっても停電などによるトラブルでデータ消失してしまう可能性がありますので、バックアップは定期的に行うようお勧めいたします。
データに関してお困りの際には、ぜひ弊社にお問い合わせいただけば幸いでございます。

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