CPUメーカーのAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)は、新しいCPU「Ryzen」(ライゼン)を、2018年4月19日に発売しました。このRyzenは過去にも同名のシリーズ製品が発売されており、今回のRyzenは第二世代となります。第一世代に引き続き今回もパソコン業界で一躍話題になっています。
パソコンの頭脳ともいえるCPU(Central Processing Unit・中央演算処理装置)は、2大メーカーのIntelとAMDがシェアのほとんどを握っており、Intelの「Core」シリーズ発売以降、AMDは長らくIntelに対して後れを取っている状態でした。
しかし、2017年3月にAMDが発売した第一世代のRyzenは、それまでのIntelの牙城を崩すパフォーマンスを発揮するとして注目を浴びました。今回の第二世代Ryzenの発売によって、AMDはさらに勢いに乗りそうな雰囲気です。
CPUはコア数と動作クロック(周波数)で大まかな性能が表記されますが、世代を重ねるごとにコア数は増え、動作クロックも向上しています。その分パソコンは大量のデータを高速で処理することができ、一般的な家庭で利用する個人用のパソコンでも、複雑な処理を快適にこなすことができるようになってきました。以前はとても時間のかかった処理を、ずっと早くこなすことができるようになってきています。
メディア解説 パソコンの構造
また、そうやって処理したデータを保存するためのHDD(ハードディスク)やSSD(ソリッドステートドライブ)も高速化、大容量化が進んでいます。保存するデータもRAW画像や4K動画など、以前に比べて容量の大きなものが増えてきました。CPUの性能の向上と記憶メディアの大容量化は、今後もさらに進んでいくことが予想されます。
しかし、CPUや記憶メディアなどのパソコン部品は消耗品であり、部品そのものがどれだけ高性能になっても、突然故障して動作しなくなる可能性はなくなりません。長年保存してきた大事なデータが突然失われてしまわないよう、定期的なバックアップが欠かせないといえるでしょう。
データ保護ノススメ
データバックアップ入門
万が一、突然の故障によってデータが取り出せなくなった際は、データレスキューセンターまで是非一度ご相談ください。