Googleが、7月初旬に公式ブログで「Gmail ユーザーのプライバシー保護とセキュリティ確保」というタイトルの記事を公開しました。Gmailアプリのメール内容を解析したアメリカのメールマーケティング支援企業のエンジニアスタッフが約8,000件に及ぶメールを読んだという内容の記事をウォールストリートジャーナルが掲載したことを受けた記事です。
Gmail ユーザーのプライバシー保護とセキュリティ確保
Gmailは、一定の条件のもとでサードパーティーのアプリ開発者がメールのメッセージにアクセスできる仕組みを備えています。しかし、Google側はアクセスを許可する前に厳しい審査を設けていると主張しています。またサードパーティー側も、メールを読んだのはAIの学習データ作成のためのもので、データを匿名化するなど取り扱いには厳重に注意していると発表しています。
こういったことはGmailに限った話ではなく、利用者の情報を第三者の企業と共有する仕組みを提供しているサービスは多くあります。それは、便利な機能を提供するためであったり、無料でサービスを提供する条件だったりします。
たとえば、Googleが提供する「GooglePlay」で公開されているアプリは、インストール時にサービス提供者がどういった情報にアクセスできるかを確認したうえでサービスを利用することができるようになっています。裏を返せば、サービスを利用する際に、当該情報がGoogle以外の提供者に共有されることを了承していることになります。ユーザー側はサービスを利用する前に、提供情報によるデメリットやリスクがないかを吟味する必要があるともいえるでしょう。
そして、GooglePlay以外で公開されているAndroidアプリも多数あり、それらはGoogleの審査を受けていないアプリということになります。インストール時に様々な項目の記載された注意書きが表示されるケースが多いものの、注意事項をよく読まずに次々と「はい」を押して手続きを進めてしまうと、不正なアプリがインストールされたりコンピュータウイルスに感染したりする危険性があるので、十分注意しましょう。
もちろんGoogle以外が公開しているアプリがすべて悪質なわけではありませんが、出所の不確かなアプリを安易に利用するのはリスクが高いといえるでしょう。信用のおける販売元なのか、使用した人の感想や評判はどうかなど、きちんと下調べしてから導入するようにしましょう。
なお、iPhoneやiPadの場合は「脱獄」と呼ばれる特殊な作業をしない限り、公式のAppStore以外のアプリは導入できない仕組みになっているので、Androidよりは安心できますが、AppStore で配信されているAppleが審査済みのアプリの中にも、悪意のあるアプリが紛れ込むこともあるので注意は必要です。
■コンピュータウイルスと対策ソフト
悪意のあるアプリで、スマートフォンの動作が不安定になったりデータが消失してしまったりすることもあります。microSDカードのデータが消失した、認識しなくなったといった場合は、データレスキューセンターまでお問い合わせください。
SDカード/microSDカードの復元事例
SDカードについて