カメラで遠くの物を撮影したいとき、ズームの機能を使うことがあると思いますが、このズームの機能には2種類あることをご存知ですか?
1つは「デジタルズーム」と呼ばれるもので、画面の真ん中を切り出して拡大する機能です。もう一つは「光学ズーム」で、レンズ自体を動かし焦点距離を変えて拡大する機能です。
デジタルズームは小さな画像を拡大するので画像が荒くなってしまいますが、光学ズームは、画像が粗くなることはなく、実際に近くで撮影しているような写真が撮れます。
性能だけでみれば、光学ズームが良いようにみえますが、それぞれメリット、デメリットがあります。デジタルズームのデメリットはやはり画像が粗くなることです、メリットはレンズを動かす必要がなく、レンズ自体もコンパクトで済むのでスマートフォンなど小さな機械にも搭載が可能です。
光学ズームのデメリットは、大きく重いレンズが必要となる点です。また、ズーム機能のない単焦点のレンズと比較すると、画質は落ちます。メリットは遠くの被写体も間近で撮影したようにきれいに撮れることです。
光学ズームとデジタルズームを組み合わせると、光学ズームでは出来ない大きさまで画像を拡大することも可能にもなります。
最近では、デジタルズームをする際に単純に拡大するのではなく、画像処理エンジンを介して画素単位で画像を解析し、拡大によって失われる情報を補完する「超解像ズーム」という機能が搭載されたカメラもあります。HD画質の地デジ放送を4Kテレビで見る際に使われる超解像技術と同じような機能で、デジタルズームなのに画像の劣化を防げるメリットがあります。
ソニー:光学ズームと全画素超解像ズーム、デジタルズームの違いを知りたいhttps://www.sony.jp/support/ichigan/enjoy/dialogue/various-zoom-features/
また、カメラの高解像度化により、撮影した写真・動画の一部を切り出すだけでも十分な画質が得られることから、撮影時にはあえてズームせずに全体を撮って、あとで必要な部分だけを切り出す「クロップ」という手法も用いられます。画面の中央しか使えないデジタルズームと違って、クロップなら画面端を切り出すことも可能です。
スマートフォンでも2種類のレンズを搭載することで疑似的に光学ズームが出来るようになったり、コンパクトで安価な高倍率のレンズが出ていたりと、最近はいろいろと進化をしています。
カメラがどれだけ進化して高性能になっても、撮影したデータが突然消えてしまうということはあると思います。弊社では、万が一メモリカードからデータが消えてしまった、認識しなくなってしまったという場合でもデータ復旧に対応しておりますので、お困りの際はお気軽に弊社にお問い合わせください。
■メモリ媒体復旧事例