HDDやSSDの容量は今後どうなっていくでしょうか。

現在は14TBのHDDが最大ですが、Seagate社は20TBのHDDを2020年に発売すると発表し、WesternDigital社はマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR:Microwave Assisted Magnetic Recording)方式の実用化にめどがついたとして、2025年までに40TBの容量を実現できると発表しています。

Seagateの発表
WDの発表

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以前はSSDよりもHDDのほうが大容量とされていて、現在でも普及価格帯の商品ではHDDのほうが大容量ですが、企業向け製品を含めた最大容量だと20TBのSSDも存在し、すでにSSDのほうが大容量になっています。
また、Samsung社が30TBのSSDの量産を発表し、米国のNimbusData社も50TBや100TBの製品を2018年に発売すると発表しています。

Samsungの発表
NimbusDataの発表

SDカードは規格上の上限が128TBになりましたが、実際のSDカードの製品化は技術的には乗り越えるべき課題が多く、上限に達するのはまだまだ先になりそうです。しかし、HDDよりも歴史が浅い分、SDカードは技術革新の余地が大きいので、そのうち1枚のSDカードでHDDを超える容量になることでしょう。そうなると、SDカードのバックアップ用に単体のHDDでは容量が追いつかず、RAID構成のHDDの利用が増えるかもしれません。

■メディア解説 > RAIDについて

仮に、128TBのSDカードができたとすると、1枚のカードでどのぐらいのデータが保存できるのでしょうか。
一般的なフルHD(1920×1080)動画はおおよそ10分で1GBの容量となります。1時間あたり6GB、24時間で144GBとなるので128TBをフルに撮影した場合、888日分=約2.4年分の撮影が可能です。
フルHDよりも大容量となる4K動画の場合は、画質設定次第ですが1分で1GBもの大容量となります。それでも128TBの容量があれば約90日分の動画を記録できます。そのころには4Kを超える8K、16Kの動画が主流になっているかもしれません。

こうなると常にカメラを持ち歩いて毎日の生活を撮り続けることも可能となります。
ここまでカード容量が増えれば、一切削除をしなくても撮影しつづけることができますが、バックアップを怠ると、突然の障害でデータをすべてなくしてしまうことになり、データが多い分、ダメージが大きくなります。

データレスキューセンターでは、容量を問わず多数のメモリーカードのデータ復旧を行っており、発売されたばかりの大容量の記録メディアにも対応しています。メモリーカードが認識しなくなった、誤ってデータを削除してしまったなど、お困りの際はお気軽にご相談ください。

■SDカード/microSDカードの復元事例
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■SDカードの構造と動作
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